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zoom RSS リチャード・マニュエルのエモーショナルな歌声で聴く「ビッグ・ピンク」

<<   作成日時 : 2007/05/01 02:07   >>

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今夜のBGM ・・・THE BAND / MUSIC FROM BIG PINK

ガンダムとザ・バンドを並べるな!って声が聞こえてきそうだなあ。


さて皆さん、ここにいらっしゃる方なら、レコード・コレクターズ創刊25周年記念特集号の「60年代ロック・アルバム・ベスト100」を買った方も多いのではないでしょうか?

まあ、こうやって順位をつけることにあまり意味があるとも思えませんが、ザっと見て自分がまだ聴いたことのないアルバムをチェックするのにはお役立ちです。

ちなみに音楽酒場のマスター的には、とりあえずベスト30位までは全部持ってたのでホッと一安心。あとローラ・ニーロがベスト100の中に3枚も入ってて嬉しかったり、ビーフハートが17位でほんとにいいの?(笑)とほくそ笑んだり・・・。


1位「ペットサウンズ」、2位「追憶のハイウェイ61」というのはまあ、順当だと思いました。ビートルズは票が割れるだろうし。


で、ビーチ・ボーイズディランについてはこのブログで結構書いてきたような気がするので、今日は3位のザ・バンド「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」についてちょっと書いてみたいと思います。


ところで、「ビッグ・ピンク」を語るときにまず、触れないわけにはいかないのが、ディランの手によるこのジャケットの絵です。この絵、いいんだか、悪いんだか。微妙だ・・・。右上の象なんかうちの娘が描いたやつの方が上手いような。ディランはいろんな才能のある人だと思いますが、絵と演技についてはう〜ん、と人を思考停止状態に陥らせるものがあるような、ないような・・・


ところで、正直「ビッグ・ピンク」って、かなり難解な音楽だと思いません?これ!といったキャッチーな曲は「ザ・ウェイト」ぐらいだし、全体がぼんやりとして捉えどころがない、そんな印象でした。最初に聴いた時はまだ学生だったから無理もないと思うけど。ピンとくるまでかなりの時間を要しました。


何せ最初はヴォーカル3人の声の聞き分けすらできなくって・・・。まだリヴォン・ヘルムの張りのある歌声は区別が付きやすかったのですが、リック・ダンコリチャード・マニュエルの声の違いがわからなかった(笑)。2人とも泣きそうな声で歌ってるし。


ようやく区別がつくようになったのは、「ラスト・ワルツ」のビデオ買ってからです。顔と声が一致してようやく声の区別がつくようになった。

さて、声の区別がつくようになって、がぜん気になってきたのがリチャード・マニュエルの存在です。ビデオで見てても、一人だけ独特の存在感を放ってて、なにか神経質そうで神秘的で。オーラが出てました(ラリっていたという説もある)。特に「ザ・シェイプ・アイム・イン」で肩をくねらせながらピアノを弾き歌う映像を見て、そのカッコよさにKOされました。


それからは、わたしにとってザ・バンドといえば

@リチャードのエモーショナルなヴォーカル
Aリヴォンの朴訥としたヴォーカル&ドラミング
Bリックの泣きのヴォーカルおよび3人のハーモニー
Cロビーのパキパキいうギターソロ
Dガースのハモンド

という順番で、聴く楽しみの格付けができたのです。


特にリチャードがまだ元気?だったこの「ビッグ・ピンク」と2ndの「ザ・バンド」には、リチャードのソウルフルな名唱が目白押し。この「ビッグ・ピンク」では冒頭の@「怒りの涙」をはじめ、B「イン・ア・ステイション」、そして特に彼の魅力が炸裂しているのがH「悲しきスージー」での切ない歌声です。


決して器用ではなく、自分の感情を100%歌声で表現するタイプのミュージシャンだったリチャードは、精神面でも好不調の波が激しく、ザ・バンドのほかのメンバーのように、他人のプロデュースやセッション業で生き抜いていくことができるタイプではありませんでした。


レイ・チャールズに憧れた彼が、唯一残してくれたソロ・ライブ盤は、これがソウルだ!と声を大にして言える、悲しくも美しい必聴盤です。「ジョージア・オン・マイ・マインド」を聴いて今日も涙・・・。

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このアルバムからリヴォンが大活躍AB。リチャードはやっぱり@Kが最高。

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元気のないリチャードだがEはやっぱ最高。

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このアルバムはリチャードとヴァン・モリソンの魂のデュエットDに尽きる。

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リチャード元気なし。でもやっぱA最高。そしてBのロビーのギターソロはパッキパキ。

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これはやっぱ映像で見たい。今ではDVD1,000円切り。買うべし。

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
ガンダムとThe Band を並べるな! とは私が言わせませんよ(笑)。 89年に横浜で観たリンゴのバックで、リヴォン・ヘルムとリック・ダンコの歌声は今でも忘れません。強烈な印象です。ニルス・ロフグレンがイントロを弾き、リヴォン、リック、DRジョンと歌ってくれたThe Weight、最高でした。

ファーストに限らず、好きですね。
リチャードのソロは聴いてないです。ご紹介ありがとうございます。ずっと気になっていたのです。
jerry
2007/05/01 12:13
カナ様

こんばんは。
正直、このアルバムって、いまだにピンときてないんです(笑)。
っていうか、バンドで一番好きなのは、「アイランド」だったりするわけで…困ったモンですね(笑)。
おやぢ
2007/05/01 22:31
その昔、クラブ・クアトロ名古屋でThe Band見ました。すでにリチャード・マニュエルいませんでしたが。

>Cロビーのパキパキいうギターソロ
ピッキング・ハーモニックスってやつですね。クアトロライブでも、ロビー・ロバートソンの代役のギタリストがやってました。

セカンドアルバムしか聞いたことのない時期が長かったせいで、私はバンドといえばセカンド
です。ホーンセクションもメンバとプロデューサーのみで、家内制手工業的でほのぼのします。

>かなり難解な音楽だと思いません?
いつの時代でも、女子供は聞かんでよろし、みたいな感じはありますね。
JT
2007/05/01 23:36
バンド!以前、カナさんに文章の間違いを指摘されたぷくちゃんといいます。(爆)

私はアメリカのグループって今一つピンと来ないのが多いのですが、彼らだけは別。どのアルバムも大好きです。

やはりこのアルバムの中で一番好きなのは「イン・ア・ステイション」です。ちょっと前に購入したカレン・ダルトンも素敵に歌っていました。この記事トラックバックさせてもらいます。

追記:レコード・コレクターズ創刊25周年記念特集号は少し考えさせられる内容でした。「ペット・サウンズ」嫌いじゃないですが、ここ数年過大評価されているような気が。(爆)
ぷくちゃん
2007/05/02 07:59
根っからの単純な男なので、“怒りの涙”にベタ惚れです。というより1st&2ndがツボです。この世界・・・・、単純に鳥肌ものですよ。
自分の考えるアメリカのイメージを体言しているBandの一つだと思います♪
リュウ
2007/05/02 22:32
>jerryさん

凄い!観られたんですね。羨ましいです。リックもなくなってしまいましたね。DRジョンまで・・・萌えます(笑)。
カナ
2007/05/03 03:51
>おやぢさん

なんかモヤーとした感じのアルバムですよね(笑)。
実は「アイランド」だけ持ってなかったりします(爆)。
カナ
2007/05/03 03:54
>JTさん

ホントにいろいろ観られてますね!

>ピッキング・ハーモニックス

さすがお詳しいですね。ピックを深く持って、ピックと同時に指先でちょっとミュートする感じで弾くんですよね。

カナ
2007/05/03 03:57
>ぷくちゃん

>追記:レコード・コレクターズ創刊25周年記念特集号は少し考えさせられる内容でした。

ディラン2位ですしね(笑)。ディランやペット・サウンズの評価を高める動きを中心になってしてたのが「レコード・コレクターズ」なので、この順位は納得がいきます。
カナ
2007/05/03 04:01
>リュウさん

ノドの奥から振り絞るような、泣き声のような歌い方、たまりませんね!
男くさいといえばこれほど男くさい音楽もあまりないですね。ザ・バンドの好きな女性ファンってあまり聞いたことないです。
カナ
2007/05/03 04:03
最初に2ndを聴いてハマってしまい、今度は1stに入れ込んでからまた2ndに戻って来ている最中なんです。
それ以外は未聴だったりしますです。

下のガンダム記事について、僭越ながらトラックバックさせていただきました〜。
chitlin
2007/05/06 00:45
>chitlinさん

やっぱり総合的に言って1stと2ndの魅力が飛び抜けていると思います。3rd以降でも曲単位で凄く好きな曲はありますけど、アルバム全体にマジックがあるのはこの2枚だと思います。
カナ
2007/05/06 15:07
個人的にはTHE BANDに駄作はないと思います。私が中学生の時代は「THE BANDが好き」と言おうものなら「おまえ終わっとんなぁ」と馬鹿にされたものです。大学時代に見た映画『ラスト・ワルツ』においてもTHE BANDの面々の演奏シーンではなくて、エリック・クラプトンやキース・リチャーズが出てくる場面で館内に拍手が起こる時代でしたからね。良い時代になりました。
バックストリート
2008/01/20 20:35
>バックストリートさん

実は回数的に一番たくさん聴いたのは「南十字星」だったりします。初期の混沌とした感じが最初はとっつきにくかったんですが、「南十字星」はスッキリしてて音の分離がよくて分かりやすかったからだと思います。
カナ
2008/01/22 04:51

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