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zoom RSS 入魂ダークサイド・ロックの極北。

<<   作成日時 : 2008/09/18 00:52   >>

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今夜のBGM・・・ NIRVANA / IN UTERO

ニルヴァーナの出世作にして90年代以降のロックのあり方を変えた歴史的名盤「ネヴァーマインド」に比べ、セールス的にも及ばないし、とりわけキャッチーというわけでもないので、意外と見過ごされがちなラストアルバム「イン・ユーテロ」。


ですが、リアルタイムで聴いた時の衝撃度は「ネヴァーマインド」よりはるかに上でした。あくまで個人的な感想ですが。


別にその当時のカート・コバーンのプライベートや精神状態について特に詳しかったわけでもないし、当然、その後カートに訪れる悲劇なんて知るよしもなかったのは言うまでもありません。そういった情報とは全く関係なく、純粋に音楽的に、「イン・ユーテロ」にはノックダウンされてしまったのです。


特に@「サーヴ・ザ・サーヴァンツ」からC「レイプ・ミー」までの暴力的な流れ。とりわけ、デイヴ・グロールのドラムが凄い!A「セントレス・アプレンティス」のイントロでのツェッペリンをも彷彿とさせるヘヴィネス、D「フランシス・ファーマー〜」でのドラムが壊れんばかりにぶっ叩きまくるパワー・・・。彼のバンド、フー・ファイターズも悪くはないのだが、もう一度、いちドラマーに戻って、こんなに力強くグルーヴするリズムを叩き出して欲しい、と思うのはわたしだけ?


もちろん、一番凄いのはカートである。背中がヒリヒリするほどの切迫したシャウト、ムダの一切ない鋭角的に研ぎ澄まされたギターリフ、どれも凄すぎる。それがピークに達するのがF「ヴェリー・エイプ」G「ミルク・イット」。


カートはソングライティング面でもH「ペニー・ロイヤル・ティー」とK「オール・アポロジーズ」という名曲をモノにしているし、何しろC「レイプ・ミー」を初めて聴いた時にはさすがにビビッた。はっきり聞き取れる英語の歌詞を聞いて

「♪Rape me. Rape me, my friend」・・・「友達かよ!」・・・「♪Rape me. Rape me again.」・・・「すでにやられてるのかよ!」とツッコミを入れたのは言うまでもない。


ニルヴァーナというバンドはパンクバンドだったんだな、と、このアルバム聴くとあらためて思う。
実際に、終盤これぞパンク!というスピードナンバーI「ラジオ・フレンドリー・ユニット・シアター」J「トゥレッツ」と2曲続くし、音楽というカタチを借りたフラストレーションの放出がパンクだとしたら、ここまで直接的・間接的にフラストレーションをぶちまけてる作品は、ロックの長い歴史の中でもそうそうあるもんじゃない。今回、久々に聴いたんだけどやっぱり凄すぎる!!!


暗いし、やかましいアルバムだけど、魂の入ったダークサイド・ロックの極北に位置するこの作品、今一度聴き直してみてはいかがでしょうか?


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ザラついた音をCDというフォーマットに刻み付けることに成功した、スティーヴ・アルビニの仕事にも敬意を表します。

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上に比べると、音がキラキラし過ぎているような気もする、今となってはの話だが。もちろん名盤。

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姫のお楽しみ袋 
2008/09/23 21:19
うわずっていて青臭い名盤−ニルヴァーナ『Nevermind』
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姫のお楽しみ袋 
2008/09/23 21:20

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
コメントゼロを解消する会事務局のルドルフです(嘘)

自分、このアルバム何度聴いてもダメです(苦笑)。でも、ニルヴァーナのコアなファンは、「ネヴァーマインド」よりこちらのほうがいいと、みんな言いますよね。それもわからんでもないです。アルバムとして聴くと自分には重過ぎる。けれども、(おそらく)ニルヴァーナらしい曲というのはこちらの方が多く、ご指摘のとおり「ペニー・ロイヤル・ティー」や「オール・アポロジーズ」などは名曲だと理解できます。もっとも、このことは後にMTV Unpluggedを手に入れたときに気づいたのですが・・・
ルドルフ
2008/09/19 12:00
これも名盤ですね(><)!!
でも、つい「ネヴァーマインド」に手が伸びてしまう私(苦笑)。
ご無沙汰していて、すみません(汗)!!
「アンプラグド」は、ある時急に聞きたくなることがあります(^^;)。
波野井露楠
2008/09/20 22:13
>ルドルフさん

コメントありがとうございます。
全然気軽に聴けるアルバムではありませんよね。ラジオでかけれそうな曲は1曲もないし。「スメルズ・ライク〜」はラジオでかかりまくってましたからね。

難解、というより同調するのが難しいアルバムですが、これがデーンと存在するせいでニルヴァーナの存在感が一段重いものになってる気がします。
カナ
2008/09/21 03:07
>波野井露楠さん

こちらこそご無沙汰してます(汗)。
「イン・ユーテロ」、随分久しぶりに聴いたんですが、1曲目の最初の「ジャーン」だけでイってしまいました(笑)。ここだけ3回ぐらい繰り返して聴きました。AFのイントロも凄いです。イントロが凄いアルバム(笑)。
カナ
2008/09/21 03:14
ニルヴァーナは『アンプラグド』が一番好きです。
あのアルバムを聴いてカート・コバーンのソングライターとしての実力にやっと気づきました。
名盤!
2008/09/21 15:37
>名盤!さん

最初はニルヴァーナがアンプラグド?とピンときませんでした。「イン・ユーテロ」の衝撃が大きかったので。今では、カートという人の本質は実は「アンプラグド」の方に近いのかなと思います。本人は晩年のインタビューで「ジョニー・キャッシュみたいになりたい」って言ってたそうですし。
カナ
2008/09/23 04:31
もうTBしちゃいました。
けっ、ニルバーナなんて、大嫌いだ!キライだ〜キライなんだよ〜〜〜〜と言いながら聴いちゃうんだなあ。すごいバンドなんだよね。
chuchu
2008/09/23 21:24
>chuchuさん

chuchuさんのニルヴァーナ記事読んで大いに納得&深く共感しました。特にin uteroについての記事素晴らしいですね、Excellent!

わたしもchuchuさんと同じく、このアルバムにつきまとう悲しさや痛々しさが、時を経て今となっては「心地いい」とさえ感じるようになりました。それは裏を返せば今になってようやくこのアルバムの音楽的な完成度の高さが、余計なフィルターなしで感じ取れるようになったということなんだろうな・・・と思いました。
カナ
2008/09/26 06:01
記事読んでくれてありがと。
音楽的完成度ももちろんなんですけど、今考えると、当時はカートの気持ちなんて、歌詞とか読んでも全然わかんなかったなあ、と思った。今になってわかるというのは、カートって若いくせに老けた精神性の持ち主だったのかもしれない。
chuchu
2008/10/01 21:38
>chuchuさん

>カートって若いくせに老けた精神性の持ち主だったのかもしれない

それは絶対あるでしょうね。自分がカートと同年代だった頃のことを考えると、あまりに何も考えてなかったバカ造だったことが恥ずかしい・・・。
カナ
2008/10/02 22:34
でも老けてるってことが「大人」とは限らないし。私は結構コートニーに同情したよ。カートが彼氏だったら、毎日暗くてやってらんないだろうなと(笑)
chuchu
2008/10/03 01:54
>chuchuさん

>カートが彼氏だったら、毎日暗くてやってらんないだろうなと

確かに。でもコートニーも相当ぶっ飛んだ彼女だったと思いますけどね(笑)。
カナ
2008/10/04 01:23

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