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zoom RSS 去っていく女を想って悶死しそうなオーティス・クレイの傑作アルバム。

<<   作成日時 : 2009/05/02 02:26   >>

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今夜のBGM・・・ OTIS CLAY / TRYING TO LIVE MY LIFE WITHOUT YOU

パンデミック!ですね。映画「感染列島」の世界がリアルになろうとしてますねー。マスク、マスク。大型連休ですがあんまり外に出かけずに、家に引きこもって好きな音楽でも聴いてましょうよ、ね?(←自分の仕事が連休関係ないのでひがんでいる)


さて、ここんとこ聖子ちゃん挟んで英国ロックがずっと続いてたので、わたしの脳内のバランサー機能が自動的に働いて、今日はディープ・サザン・ソウル、オーティス・クレイの大名盤、「愛なき世界で(TRYING TO LIVE MY LIFE WITHOUT YOU)」を聴いてます。かっちょえ〜。


日本のディープ・ソウル・ファンの心の故郷と呼ばれるオーティス・クレイ。今や本国より日本での人気の方が高いシンガーです。その由来は1978年にO.V.ライトの代役として初来日した時の素晴らしいステージが、未だにベテラン・ソウル・ファンの脳裏に根強く焼きついてるから。


しかし当時7歳だったわたしとしてはそんな事実は知るはずもなく、このシンガーの存在は大学生の時に中古で買ったハイ・レコードのコンパイルCDで知った。オーティス・クレイの歌が・・・というよりは、ディープなのに洗練された美しさを持つハイ・サウンドの独特なホーン・アレンジやストリングス・アレンジの方に耳が行った。スタックスのオーティス・レディングサム&デイヴ、アトランティックのウィルソン・ピケット、他にJBなんかは聴いてたけど、印象が全然違う!歌は熱いのにアレンジはスマート、あえて言えばお洒落ですらある。もちろん、モータウンに代表される軽やかなノーザン・ソウルとも違って、リズムはズッシリとネチッこい。


そのコンパイルCDには他に、アル・グリーンアン・ピーブルズ、もちろんO.V.ライトなんかも収録されていた。最初に気に入ったのはアル・グリーンで、優しく女ッたらしな歌声とロマンティックな世界観が大好きになった。しかし、次第にオーティス・クレイのなんとも無骨な男臭さと哀愁が気になり始めた。そして買ったのがこのアルバム。


なんといってもこのジャケ。去っていった女の写真をうつろに見つめるオーティス。完全にもぬけの殻である。隣でうずくまるプードルもどことなく寂しげだ。もしかしてこのプードルも去っていった女主人を想っているのか?虚しく思い出に浸る1人と1匹・・・・うーむ、ブルースやね。このジャケットを見て以来、プードルはわたしの中でソウルな犬ランキング・ナンバーワンである。


1曲目から失恋の歌が続く。特にA「I DIE A LITTLE EACH DAY」というフレーズが胸にグッと迫る。お前が去っていってからというもの、俺は毎日少しずつ死んでいっているようなもの。どうか戻ってきておくれ。女のことを想って悶死する男。うーむ。しかし、実際に青年期を過ぎると脳細胞は毎日すごいスピードで死んでいく。そう考えると、生きているってことは毎日ちょっとずつ死んでいくことだと言い換えてもあながち間違いではなかろう。「♪僕はゆるやかに死んでゆく〜」って昔、フリッパーズ・ギターも歌ってたし。


話がそれた。プロデュースは重鎮ウィリー・ミッチェル。ハイ・サウンドの鍵を握る男だ。バンドは、リロイ・ホッジス(B)、ティーニー・ホッジス(G)、チャールズ・ホッジス(P、Org)のホッジス三兄弟に、ドラムのハワード・グライムズ。この4人が生み出すゆったりとウネる漆黒のウォーキング・グルーヴに、メンフィス・ホーンズとメンフィス・ストリングスが流麗に絡む。これが鉄壁のハイ・サウンド。そのサウンドをバックに従え、全ての曲を自らの実体験のごとく説得力豊かに歌い紡ぐ、滋味と哀愁を湛えたオーティス・クレイの味わい深い歌声が素晴らしい・・・。


そういや、キース・リチャーズのソロ・アルバム「トーク・イズ・チープ」に入ってる必殺バラード「メイク・ノー・ミステイク」は、思いっきりハイ・サウンドを意識してますね。


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
このアルバムLPで持ってますがCDでは違うアルバムが2枚あります。
最近はR&Bから遠ざかってたのでまた聴きます!

愛する男が去ってしまえば私も悶死とまでいかなくても
七転八倒の心もちになると思います
まり
2009/05/02 17:52
>まりさん

こちらも最近R&Bから遠ざかってたので、そろそろぶり返しが・・・。
清志郎亡くなりましたね。ショックというより、動揺してます。


カナ
2009/05/03 03:37
極上のハイ・サウンドにディープな歌い込みが素晴らしいですね。
最近、聴き始めたばかりなのでカナさんがおっしゃるジャケ写の描写については思わず目からウロコです。こうなると歌詩の内容にも深みを感じるようになりますね。
chitlin
2009/05/27 01:38
>chitlinさん

ジャケに気付いたのは最近なんですけどねー(笑)。ドラマがありますよね。歌詞とリンクしてますから。最近はまたアル・グリーンにはまってます。
カナ
2009/05/30 04:31

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