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zoom RSS 成長する名盤、大滝詠一「EACH TIME」。

<<   作成日時 : 2010/09/09 04:41   >>

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今夜のBGM・・・ 大滝詠一 / EACH TIME

ご存知、大滝詠一さんの最新アルバム「EACH TIME」。といっても既に発売されてから26年が経過しているわけで。四半世紀か。すごいなあ。


このアルバムの発売された1984年当時は中学1年生で残念ながらまだファンになる前だったので、大滝さんの新譜の発売をリアルタイムで経験して盛り上がったのは1994年のシングル「幸せの結末」の時と2003年のシングル「恋するふたり」の時の2回だけという・・・いやはや。なんとか一生に一度でいいから大滝さんのニューアルバムの発売をリアルで体験したいと切に願うのですが、叶わないのでしょうか。


で、実はこの「EACH TIME」、告白すると、前作の「ロンバケ」と比べて長い間それほど「大好き」と言えるほど聴きこんでいませんでした。

後追いゆえの悲しさですが、最初はCDをカセットテープに録音したヤツを聴いてて、そのCDがいわゆる「コンプリート・イーチ・タイム」・・・アナログ盤に収録しきれなかったシングル「フィヨルドの少女」と「バチェラー・ガール」を追加して、曲順も変わっている・・・だったので、後からアナログ盤を購入した時に曲順が違うので混乱したり(笑)。そんなこともあってなんとなくボヤけた印象をひきずっていたのです。

あと、どうしても「ロンバケ」と比べられてしまうのがこのアルバムの宿命なのですが、これ!という決定的な1曲に欠けているような気がしたのと、やたら転調の多い曲調も、松本隆さんの歌詞も、全体的にウェット過ぎると感じていました。個人的には「ナイアガラ・ムーン」の徹底的に乾ききったドライさが大好きで、「ロンバケ」ぐらいのウェットさが限界ギリギリの絶妙なバランスと感じていたので、これはちょっとやり過ぎ・・・と思っていました。


ところが、2004年に「20周年アニバーサリーエディション」が発売されてからガラッと印象が変わりました。


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本人による入魂のリマスターで歌声がぐっと深みを増して聴こえるようになり、歌をずっと追いかけていくような聴き方をすると、改めて舌を巻くほどの歌の上手さに脱帽・・・。特にそれは「銀色のジェット」や「ペパーミント・ブルー」のようなスローナンバーで顕著で、低音の色っぽい響きといい、そして一度として同じ響き方をしない繊細なビブラートといったら・・・。


そうすると松本さんの歌詞も今まで気づかなかったような細かい所まで耳にひっかかるようになりました。それまでゴージャスすぎると感じていたオケも、ウェット方面に振れ過ぎていると感じていた歌詞も、全てが大滝さんの歌を引き立ててるためだけに有効に機能しているように思えてきて、実はとんでもない作品なんではないかと・・・ようやく気づいたのでありました。

正直、このサウンドや歌詞の世界観が素直によいと感じられるには若すぎたってのもあるのかも知れません。40を手前にした今の年齢になって心に染みる(笑)。


あと、あらためて「コンプリート・イーチ・タイム」と同じ「夏のペーパーバック」で始まるこの曲順がやはり今のオリジナルなんだと、ストンと懐に落ちたというのも迷いが吹っ切れてよかったです。なぜかアナログ盤で1曲目だった「魔法の瞳」だけは、「コンプリート〜」では3曲目、「20周年アニバーサリーエディション」では9曲目と、どんどん後ろに追いやられてしまうのですが(笑)。


いずれにしろ、「ロンバケ」が1981年に発売された当時のままの姿で燦然と輝き続ける「永遠の名盤」なのに対して、この「EACH TIME」は20年以上の時を経て姿を変化させながら、じわじわとその存在の重要性を増してきた「成長する名盤」ということができるでしょうね(笑)。


EACH TIME 20th Annniversary EditionEACH TIME 20th Annniversary Edition
大滝詠一 多羅尾伴内 松本隆 伊藤アキラ

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A LONG VACATION 20th Anniversary EditionA LONG VACATION 20th Anniversary Edition
大滝詠一

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「EACH TIME」とセットで聴くと、下の2枚の素晴らしいシングルがより輝きを増してきます。

幸せな結末幸せな結末
多幸福 大滝詠一

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恋するふたり恋するふたり
大滝詠一 井上鑑 多幸福

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
本当にお久しぶりです。

今までの記事もちゃんと見てましたが、しばらくコメントのやる気が出なかったの控えてましたが、内心は以前の記事で(「ブラック・サバス+キンクリといばなぜか人間椅子がでてきしまう」)とか内心コメントをしてました。
大滝さんのロンバケもこのアルバムもまだちゃんと聴いてませんが、どっちも夏が似合いそうです。
ちなみ自分はKORN(1st~2ndまで)を聴いて暑さを飛ばしてます。来月、来日するらしいので久々にライヴに行きたくなってきました。

補足ですが、ツイッターも始めて勝手にフォローしてます。よろしくお願いします。
TwinNails
2010/09/10 00:54
こんばんは、JTです。

リアルタイムで両アルバム共聴いてきましたが、やはりカナさんと同じく、圧倒的に『ロンバケ』の方ばかり聴いてました。

>これ!という決定的な1曲に欠けているような

『ロンバケ』はもうしょっぱなの「君天」(笑、こんな略ありか)でノックアウトされてますから。

あそうそう、『EACH TIME』発売前には雑誌やラジオで嬉しそうに「EACH TIME,略してE.T.です」とご本人はのたまわっていました。

JT
2010/09/10 02:29
>TwinNailsさん

夏が暑すぎるからでしょうかね?こちらも更新が滞ってましたが、ようやくボチボチやる気が出てきました。

えっ、ツイッターフォローしてくれてるんですか?TwinNailsさん名義じゃないですよね?よかったらダイレクトメッセージ下さい!
カナ
2010/09/11 05:47
>JTさん

「君天」(笑)。その略し方は初めて聞きました。「エビ天」「イカ天」みたいですね。

「EACH TIME,略してE.T.です」(笑)そうかーちょうどその頃ですね、E.T.も。ちなみにウチの部屋にはなぜかE.T.のぬいぐるみが置いてあります。謎。
カナ
2010/09/11 05:50

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