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zoom RSS 追悼、リヴォン・ヘルム。

<<   作成日時 : 2012/04/24 05:04   >>

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今夜のBGM・・・ LEVON HELM / LEVON HELM

ザ・バンドリヴォン・ヘルムが亡くなった。

ザ・バンドを聴き始めた頃、3人のヴォーカリストの声の判別がいまいちつかなかった。リチャードリックの声の違いがわかるまでにはかなりの時間を要したのだが、今にも泣きそうな哀愁を漂わせた2人の声質と違い、リヴォンのどこか飄々とした、伸びやかで張りのある陽性のヴォーカルは最初からわかりやすく、一番最初に好きになった。

その後、リチャードの情感あふれるソウルフルな歌声の大ファンになるのだが、ザ・バンドのヴォーカルが全部リチャードだったらあまりにウェット過ぎ、重苦しいものになってしまっただろう。リヴォンの明るく突き抜けた歌声はザ・バンドの陽の部分を担っていたと思う。

そのヴォーカルが3人ともこの世からいなくなってしまった・・・。


ヴォーカリストとしてだけでなく、ドラマーとしても、ザ・バンドの音楽面のキーパーソンだったリヴォン。カナダから流れてきたよそ者集団だったザ・バンドに、唯一のアメリカ人として、大地のグルーヴを持ち込んでバンドの骨格を支えた。ロビー・ロバートソンが思い描いていた音楽コンセプトは「外から見たアメリカ大衆音楽絵巻」だったと思うが、それがお題目にならずにリアルなアメリカン・ロックとして血肉化したのは、リヴォンが「本物」の血をバンドに注ぎ込んだからに他ならない。


今、聴いているのは、リヴォン2枚目のソロ・アルバム。ジャケットではスティックを構えているが、リヴォンはドラムを叩かずヴォーカリストに徹している。演奏はマッスル・ショールズのミュージシャンが全面的にサポート。ギターにはスティーヴ・クロッパー、ベースにドナルド・ダック・ダン、ドラムはウィリー・ホール(一部ロジャー・ホーキンス)、そしてホーン・セクションも、丸ごと後のブルース・ブラザーズ・バンドのメンバーであるので、演奏の雰囲気は推して知るべし(プロデュースもダック・ダン)。

こうやってザ・バンドの演奏以外でリヴォンのヴォーカルを聴くと本当にスワンピー。黒人とはまた違った、土臭いのにカラッとした南部フィーリング、白人によるソウル・ヴォーカルの最高峰だったんだなと改めて思う。白眉はアル・グリーンで有名な「テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァー」。


昔読んだリヴォンのインタビューで、「ザ・バンドの曲は全曲ダンス・ミュージック」と発言していたのがドラマーらしくて好きだった。「本職は土を耕すことで、ドラムや歌は趣味」みたいなことも言ってて、1人のアメリカ南部人としてのその生き方、姿勢にとても感銘をうけ、憧れた。

ここ数年の間に発表したソロ・アルバムもとても高評価で、2007年の「Dirt Farmer」ではグラミーのベスト・トラディショナル・フォーク・アルバムを、2010年の「Electric Dirt」ではベスト・アメリカーナ・アルバムを、それぞれ受賞している。


最後に、ザ・バンド時代の名唱は数あれど、1、2を争うぐらいの人気と思われるNight They Drove Old Dixie Down」の「ラスト・ワルツ」からの映像を貼っておきます。 享年71歳。ありがとう、リヴォン。ご冥福を祈ります。


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タイトル (本文) ブログ名/日時
ザ・バンド リヴォン・ヘルムのCD The Band Levon Helm
リヴォン・ヘルムが4/19日に亡くなったのは残念な話です。 ...続きを見る
wasuremno
2012/05/13 13:57
エアマックス 95
追悼、リヴォン・ヘルム。 音楽酒場 since 2005/ウェブリブログ ...続きを見る
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2013/07/10 05:55

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
ご無沙汰しております、JTです。

最近、10代頃から聞いていたミュージシャンの訃報が続いています。やっぱり自分もそれだけ年を取ったということですね。

>今にも泣きそうな哀愁を漂わせた2人の声質と違い、リヴォンのどこか飄々とした、伸びやかで張りのある陽性のヴォーカルは最初からわかりやすく

うん、そうですね。

そういえば、リヴォンのソロアルバムは一枚も聞いたことないです。昔、クラブ・クアトロでThe Band見ました。リチャードとロビーはいませんでしたが。

ギタリストがロビー・ロバートソンの引っかかる(笑)ピッキングハーモニックスをよく再現していて感心した覚えがあります。

>「Night They Drove Old Dixie Down」

私もリヴォンといえばこの曲ですね。
JT
2012/04/24 22:53
>JTさん

訃報は仕方ないとはいえ、本当に多いですね。いつかこのブログが追悼専門ブログになってしまうのではないかと危惧してます(汗)。

>昔、クラブ・クアトロでThe Band見ました。リチャードとロビーはいませんでしたが。

その時はまだリックは存命だったですね。3人時代のアルバムも結構好きです。最近聴いてなかったですが、リヴォンの声を聴くためにまた取り出してみます。

>ロビー・ロバートソンの引っかかる(笑)ピッキングハーモニックス

あんなにピキピキいわせるギタリストは他にあんまりいませんね(笑)。ピキピキソロといえば「オフェリア」が最高です。
カナ
2012/04/25 04:11
> ザ・バンドのリヴォン・ヘルムが亡くなった。

むむむ、そうでしたか。情報サンクス。
私のThe Bandのイメージもやはり「Night They Drove Old Dixie Down」や「The Weight」あたり。てことは、リヴォンのヴォーカルですね。
今夜は「ラスト・ワルツ」聴きます。
ルドルフ
2012/04/25 06:55
>ルドルフさん

最初に聴いたザ・バンドの曲は「The Weight」でした。番組まるごとFMラジオをエアチェックしたカセットテープでしたが、最初はなんとも田舎くさい、けれどどこか魅かれるような不思議な音楽だなあと思いました。80年代のヒット曲ばかり聴いていた耳にはとにかく新鮮でしたが、今思うとそう感じたのはリヴォンの声も大きな要因でした。
カナ
2012/04/27 05:09
ツイッター始めるにあたってハンドルネーム変えました。
元・つちふまずです。フォローしてます。

前回も書きましたが、僕の去年からの60年代のロックを好きにさせてくれたのはバーズとニール・ヤングとザ・バンドでした。さらにいえば映画「イージー・ライダー」です。
リアルタイムのミュージシャンではないのですが、自分の中で大きいミュージシャンなので今回の死は悲しいです。
makou
2012/05/06 21:07
>makouさん

フォローしました!あらためてよろしくお願いします。

リヴォン、遺作となったソロ「Electric Dirt」を聴き逃していたのですが、訃報を聞いて今さらながら聴いてます。とてもいいです。枯淡の境地というか、じじいになっても聴けるロックを残してくれてありがとうと言いたいです。
カナ
2012/05/08 03:35
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