熱帯夜をさらに暑苦しくする、ビーフハートのアルバムで今夜はうなされる!

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今夜のBGM・・・ Captain Beefheart & His Magic Band / Trout Mask Replica

いやー、暑い夜ですね。これだけ暑いとそう簡単には寝付けそうにありません。かといってエアコンつけて寝ると子供が風邪ひくといってつけさせてもらえないし・・・。わたしの今の格好は、トランクス一丁で上半身は裸、首にタオルかけて、左手にうちわもってPCに向かってます。情けない。

そこで、暑い日に熱いお茶を飲むと一瞬涼しく感じるように、スイカに塩振ると甘さが増して感じるように(ちょっと違うか)、この暑い夜にあえてこのアルバムをかけてみたらどうなるのか、おそるおそるチャレンジしてみたいと思います。

そのアルバムとは、魚顔のジャケでおなじみ、恐怖の名盤と呼ばれるキャプテン・ビーフハート&ヒズ・マジック・バンド「トラウト・マスク・レプリカ」であります。

このアルバム、いわゆるロック名盤ガイドなどで、端っこの方に紹介されていることも結構多いので、ジャケはそれなりに有名なんですが、実際に聴いたことのある方は意外と少ないんではないでしょうか。おそらく、ビーフハート船長は、ロック界でも孤高の存在であるため、いわゆる「人脈聴き」ができない、というのもあると思います。(唯一競演しているのはザッパぐらいか?ザッパとビーフハートは高校時代の友人で、このアルバムもザッパによるプロデュース。)

かくいうわたしも、このCDを購入したのは怖いもの見たさ、いや聴きたさから。こういうキワモノっぽいの大好き。しかし、これがメジャーから出ていて、今までに一度も廃盤になったことがなく、いつでもフツーに入手できる、というのも凄い話。

肝心の内容の方ですが・・・うーん、なんて説明したらいいんだろ(笑)。歌、というか唸り声は、思い切り黒人ブルーズの影響を受けてると思われます。声はハウリン・ウルフにそっくり。歌メロらしき歌メロはありません。マジック・バンドの演奏は・・・全身を痙攣させながらやるフリー・ジャズ?メチャクチャやってるようでいて実は複雑なアンサンブル。その中からたまにポップなメロディがフッと出てきたりすると嬉しい。1曲演奏するだけで凄く疲れそう。たまに出てくる船長のアヴァンギャルドなアルトサックスがいい感じ。

もともと2枚組アルバムでとても長く、しかも終始こんな感じなので、最初は苦痛に感じるものの、慣れてくると不思議と快感になってくる。こんな感じ、前にもどっかで経験したことがあるぞ・・・そうだ、オーネット・コールマン「ダンシング・イン・ユア・ヘッド」だ!うーん、聴けば聴くほど似ているような気がしてきた。

いずれにしろ、あまり声を大にして人にオススメできるアルバムではありません。(取り上げておいてなんですが。)変わった音楽が好きな人は、こっそり聴いてみてね。という感じ。わたしとしても、しょっちゅう聴くアルバムではないですが、いつ聴きたくなるかわからないので、常に手元に置いときたいアルバムです。絶対に売らない。

余談: わたしの会社の元レンタルCDバイヤー(友人)が、一時期、「洋楽の旧譜を充実させる」と言って、ガンガンと洋楽名盤を店に送り込んできた時期があったんですが、さすがにこのアルバムを送ってきたときは「正気か?」と思いました。うちはマニアな人向けの店ではなくて、ごく普通の人々のための本屋、CD屋なんですから。誰も借りねーよこんなもん。

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この記事へのコメント

2005年08月02日 03:44
ビーフハート!しかもあの「トラウト・マスク・レプリカ」!確かバズッコックスのピート・シェリーがデビュー前に「キャプテン・ビーフハートを徹底的に聴く会」というのやってたそうです(笑)いろいろな逸話も多いアルバムですよね。久しぶりに私も棚の置くから取り出して聴いてみます。
2005年08月02日 04:36
とりあげ、ありがとうございます!
懲りずにまたチャレンジして聴いてみたいと思います。ビーフハートを消化するカナさんの胃袋(?)はどうなってるんだろう!
NAKA > カナ さん
2005年08月02日 22:45
ブログはじめて二ヶ月強、いつのまにかTBしていました。こういうシステムなのですね。気づくの遅すぎましたけれど。それも、記事タイトルなしで、すみません。
カナ
2005年08月03日 02:03
>NAKAさんへ
ブーメランコメント、というやつですね。微妙に使い勝手が悪いので、わたしは一度使ったきりです。
ビーフハート、わたしも消化したというよりは、まだ長い時間かけて消化中、といったところです。でも着実に栄養になりつつあるような気がします。
カナ
2005年08月03日 02:07
>所長さん
「キャプテン・ビーフハートを徹底的に聴く会」(笑)個人的にかなりウケました。
いやな会だなあ・・・
バズコックスの1st凄く好きです。ビーフハートの音楽性がまったく反映されてないところが凄いですね(笑)ピート・シェリーやるなあ。
ぷくちゃん
2005年08月03日 06:08
>わたしの会社の元レンタルCDバイヤー(友人)が、一時期、「洋楽の旧譜を充実させる」と言って、ガンガンと洋楽名盤を店に送り込んできた時期があった
こういう人大好きです。私も昔病院の待合室で「ミュージック・マガジン」入れたら白い目で見られた・・・老人専門病院で・・・・
ヨー
2005年08月05日 00:26
はじめまして。
見ごたえあるブログで驚いています。
いやぁー音楽の引き出し、凄いです!
自分はジョンフルシアンテが以前
「寝起き一発目に聴くレコード」
と紹介していたのをきっかけに聴きました。
なんとも濃いアルバムですよね(笑)
楽器をやる人間としてもこの独特のリズム感
は衝撃でした。
またブログ、見させていただきますね。
カナ
2005年08月05日 00:40
>ぷくさん
ミュージックマガジンが揃ってる病院・・・
そんな病院なら入院してもいいなあ、なんて。
ちなみに、そのバイヤー、後に店長になって店に行ったときに、自分で仕入れたレンタル商品を自分で中古化して買う、という荒技をやってました。
カナ
2005年08月05日 00:43
>ヨーさん
はじめまして。
ありがとうございます。
広く、浅くがモットーです(笑)。
>ジョン・フルシアンテが「寝起き一発目に聴くレコード」
だからあんなテンションなんですね。さすがに試したことないですが、こんどやってみよう。
また遊びに来てくださいね。

yoiko
2005年08月05日 23:41
ビーフハートまで聴かれるんですか!
驚き…。私は、なかなか手が出ませんでした。
敷居が高い~理解できなさそうです(泣)
>声はハウリン・ウルフ
この辺だけ愛着沸きました(笑)
カナ
2005年08月06日 04:09
>yoikoさん
こんばんは!
いやいや、ソフト・マシーンの3rdよりはすんなり入れましたよ♪
好きモノを集めて、ぜひ「キャプテン・ビーフハートを徹底的に聴く会」を結成したいです。yoikoさんもいかがですか?(笑)。
yoiko
2005年08月07日 14:00
あはは。確かにソフトマシーンは3rdから
ワケわかんなくなって行きますよね。
ジャズロックの方へどんどん向かっていくし。
怪しげな会ですね(笑)テーマがビーフハート
だもの。徹底的に聴く前に降参しそう!
カナ
2005年08月08日 01:22
>yoikoさんへ
ソフトマシーンの3rd、かけてもなかなか始まらなくて(笑)、最初はすぐ挫折しそうになりました。
Namonaip
2010年01月15日 17:57
いいバンドって絶対カッコいいブルースの曲持ってますが、みんな典型的なキー、コードプログレッションであって。。
ちなみに、僕はGrateful Dead のブルースが大好きです。
そこで、やっぱり、Beefheartいいって言う結論。 
彼の作品は、自分がブルースにフィットするというより、ブルースを自分にはめ込もうとした感じでしょうか。
おまえら、みんな結局同じことやってんだよとでも言いたかったんでしょうね。
この作品もいいですが、個人的には、Safe As a Milk の方が好きですね。アレは普通にカッコよすぎる曲だらけ。
Tom Waits悪くないけど、ごめん.
Beefheart聞きたい。ていうのは僕だけでしょうか?
Dr. Hookもイイ笑
2010年01月17日 03:54
>Namonaipさん

Grateful Dead わたしも大好きです。アメリカでの人気って日本とは全然違うんでしょうね。その辺はこっちにいると伝わりにくいところです。

>おまえら、みんな結局同じことやってんだよとでも言いたかったんでしょうね。

そうですね。ザッパなんかはそういう風に考えてやってたと思いますが、ビーフハートはインテリだけどある意味天然なんで、普通にやってもああいう風になってしまうのではないでしょうか(笑)。

Namonaip
2010年01月20日 17:22
>カナさん

おっしゃる通りですよね。Grateful Deadは例えに過ぎませんが、沢山のいいバンドが、きちっと紹介されていないままとでもいいましょうか。知りうるチャンスが少ない場合ってありますよね。

もっと、日本に持ち帰ってほしかったり、持ち帰ってほしい音楽って沢山あると思うんです。

ザッパはそうだったでしょうね。Inca Roadsとか誰もできない。いつかああいうのトライしたいという思いはありますが。
確かにビーフハートは、彼のアートを見てもわかるように、そっちだったんでしょうね笑 

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