「レイラと、その他色とりどりのラヴ・ソング」というタイトルのアルバム。

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今夜のBGM・・・ DEREK AND THE DOMINOS / LAYLA and other assorted love songs

いまさら、こんな超有名盤の登場でスミマセン。

このアルバム、もう一生分聴いてしまったような気がして、最近はなかなか取り出す機会も少なくなってましたが、ちょっとしたキッカケがあって、今日は久々に聴いてます。うーん、何度聴いてもいいものはいい。

なんせこのアルバムは都合4回買ってます。最初はアナログ盤で買ったんですが、CDが欲しくなって2枚組みCDを買って、それから1枚もののリマスターCDが出たので買って、最後に3枚組BOXの「レイラ・セッションズ」を買って・・・

わたしが19歳から、24、5歳くらいまでの間にかけて、一番よく聴いたアルバムかもしれません。
特に大学1年生の夏休みは、1日1回このアルバムを聴くことを日課としていました(笑)。それというのも、ちょうどその頃、高校時代から付き合っていた女の子にふられて、傷心のわたしは「ベル・ボトム・ブルース」を聴きながら、毎晩枕を涙で濡らしていたという・・・今思うと情けなか~。

しかしこんなメソメソした歌詞を書くクラプトンも悪い!なんつってもこの「ベル・ボトム・ブルース」の歌詞、去っていこうとする女に、「頼むから行かないでくれ」と懇願する、世界一情けないメソメソ男の歌詞ですからねえ。「きみの心の中に留まっていたいんだ」とか「頼むからもう1日だけ欲しい」とか・・・・こんな歌をこんな泣きそうな声で歌われた日にゃあ、あなた。こちらは初めて付き合った彼女でしたからねえ、感情移入するなといわれても無理な相談ですよ(笑)。

ちなみに、この歌に並ぶ有名なメソメソ・ソングに、ボブ・ディランの「くよくよするなよ」があります(「フリーホイーリン・ボブ・ディラン」収録)。こちらの方は、女に別れを告げて出て行く男の心境を歌っていて、強がってみたりするところがいかにもディランっぽいんですが、実は「もうちょっとやさしくしてほしかった」とか未練タラタラという(笑)。

それで、その「くよくよするなよ」を、ディランのデビュー30周年記念コンサートで、クラプトンがブルース・アレンジでカヴァーしたんですが、これがもう情感たっぷりの歌とギターで、メチャメチャはまってました。やっぱり歌詞に共感できるものがあったんでしょうね。ロック界イチのメソメソ・コンビ。

話がそれた。そんなわけで、このアルバムの聴き始めの頃は、①「アイ・ルックド・アウェイ」(ギターソロ最高!)②「ベル・ボトム・ブルース」の「泣き」の2連発で叩きのめされてしまうような感じだったのですが、そーんな傷も癒えて冷静にこのアルバムと向き合ったとき、ようやく本当の良さがわかってきたというか。

とにかくこのアルバム、演奏のテンションがやたら高いんですよね。このときはほとんど無名に近かったデュアン・オールマンの「空飛ぶスライド・ギター」には唖然とするばかりだし、それに対するクラプトンのギターも燃えている。しかし、クリーム時代のように、火花散る!という感じではなく、親密に対話を交わすような絡みが実にいい感じ。ジム・ゴードンのドラムもいいですなあ。

なんつっても、この録音の時のクラプトンは、恋の熱に浮かされているので、気合の入り方も違うわけです。お相手は、ご存知ジョージ・ハリスンの奥さん、パティですね。

どこまでホントの話か知りませんが、ジョージがインド哲学方面にハマって、パティのことを気にかけなくなってしまったので、亭主の気をひくためにパティの方からクラプトンに近づいたんだとか。つまりパティの方は最初はお遊びのつもりだったのに、クラプトンが本気になってしまい、このアルバムに募る想いを託した、と。なんだかワイドショーの話のようになってきました(笑)。

それも納得のこのハイテンション。歌に対する気合の入り方も尋常じゃない。今ほど上手くないし、声も出てない所とか結構ありますが、ほとばしる情熱でカヴァーしてます。やっぱり、気持ちを伝えるには自ら歌わないとね。それまでは、しょうがないから歌う、というところが垣間見られてたんですが、このアルバムから歌うことに目覚めたんではないでしょうか。

あまりにも有名な「いとしのレイラ」はもちろんですが、このアルバムの収録曲は基本的にすべてクラプトンのパティに対する気持ちが反映されています。カヴァーの「愛の経験(ハヴ・ユー・エヴァー・ラヴド・ア・ウーマン?)」でさえそうですからね。そのおかげもあって、晴れて?パティの略奪に成功したクラプトン。

それにしても、その後も親友関係を維持し続けるジョージとクラプトンって・・・・

うーん、アダルトな関係。








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この記事へのコメント

ぷくちゃん
2005年08月22日 19:28
いやー、いつ来てもラン、スー、ミキには癒されますね。それにしても彼女たち大人っぽかったなあ。
あっ、レイラですね。私、このグループがどのような経緯で結成されたのか疎くて・・・・

>それにしても、その後も親友関係を維持し続けるジョージとクラプトンって・・・・

うーん、アダルトな関係。

ジョージってロック界一の性格の良い男かもしれません。私なら・・・・・
yoiko
2005年08月22日 19:51
あぁぁぁ~好きだぁ~。デュアン・オールマン&ジム・ゴードンもう黙ってらんないですね。
ジョージとクラプトンのワイドショー的エピソードは絶対セットですよね(笑)このアルバムと。なんとなくジョージの顔も出てきちゃうんですよ~聴いてると。歌詞は気にしてなかったけど、やっぱりそんな感じなんだ…クラプトンってば。
rollins1581
2005年08月22日 23:05
「くよくよするなよ」のクラプトンのカバー、あのコンサートでは1,2を争う出来だったのではないかと思います。「ロック界イチのメソメソ・コンビ」とは、ナイスなネーミング!

Paul
2005年08月23日 00:02
こんばんは~^^
>ディランのデビュー30周年記念コンサートで、クラプトンがブルース・アレンジでカヴァー、、、

コレ↑最高ですよね!たまんないス!しか~し、クラプトンは曲の盛り上げ方がウマイです。皆さん是非このビデオ見てください、勿論見てますよね?ちなみに王様の「いとしのオイラ」をトラバします~(笑
カナ
2005年08月23日 02:25
>ぷくさん
>いつ来てもラン、スー、ミキには癒されますね。

音楽酒場の看板娘でございます(笑)。癒し空間へようこそ。しかしわたし的にビビッとくるジャケはそろそろネタ切れです。これより古いジャケになると、どうしても時代を感じさせてしまうものが多くて・・・

>ジョージってロック界一の性格の良い男かもしれません。私なら・・・・・

ジョージもいい奴なら、クラプトンも得な性格ですね(笑)。
カナ
2005年08月23日 02:41
>yoikoさん
こんばんはっ。
デュアン・オールマン凄いとしかいいようがないですね。
クラプトンのギター人生、実はコンプレックスとの闘いの連続。ギターの神様と呼ばれながらも、自分より凄いのが後からポンポン出てくるわけだし。ジミヘンしかり、デュアンしかり、スティーヴィー・レイしかり。
しかし凄すぎるギタリストって皆短命ですねえ。したたかに生き残って、いまやスーパースターのクラプトン。しかしその背中には、この世を去った多くの才能あるミュージシャン達の業を背負ってます。だからしぶとい!
カナ
2005年08月23日 02:47
>rollins1581さん
こんばんは。
あの演奏は最高でしたね!あのコンサートでは、他にニール・ヤングの気合もかなり凄かったです。もちろん、ディラン本人も最高でした!
カナ
2005年08月23日 02:53
>Paulさん
>しか~し、クラプトンは曲の盛り上げ方がウマイです。
まさに!この展開、ベタなんだけどたまんないです!このときのバックバンド、ブッカーT&MG’sだったかと思いますが、スティーヴ・クロッパーが、クラプトンの後ろで実に嬉しそうな顔してたのが印象的です。「さすがに、やるねえ」みたいな顔で。
このコンサートのビデオは必見ですよね。

エディ
2005年08月23日 06:08
実は、このアルバム持ってません(汗)。
クラプトン好きなんですが、あまりにも「いとしのレイラ」が有名すぎて、この曲しか聴くチャンスが無く、買いそびれてました。
最近、発売された「でかジャケCD」といシリーズの中に、このアルバムも含まれてますね。
この機会に買ってみようかと思ってます。
ジョージとの関係・・・微妙な雰囲気ですね。
自分がその立場だったらと思うと、うーん悩みます(爆)。
moonlightdrive
2005年08月23日 10:09
カナさん、コンニチハ。私はこのアルバム、ついこの間買って、今聴いてる最中です。デュアンとクラプトンのギター、すげ~~~(泣)。カナさんのようにもう一生分このアルバムを聴いてるという人と、私のように初めてこの音に触れる人間。両方を感動させる音楽って、なんてスバラシイ存在なのでしょう!

>しかしその背中には、この世を去った多くの
>才能あるミュージシャン達の業を背負ってます
ああ~クラプトン。そう考えると泣けますね。ロック界の荒波をくぐり抜けながら生きながらえるって、ハンパなことじゃないでしょうから。
奈良の鹿
2005年08月23日 19:52
で、パティに振られてドラッグにのめり込んだって経緯だったですかね?いつの世も女性は怖いもんです(^^;)
あ、でも看板娘さんたちは大好きです♪
アルバム全部持ってるんですが・・・LPのため聴けませんw
カナ
2005年08月23日 23:20
>エディさん
こんばんは。
「でかジャケCD」じつはちょっと気になってます。ジャケットがアナログ盤サイズで、中身はCDなんですよね?
もし買われたら、どんな感じか教えてください。個人的には、ジャケットとディスクの間にできるであろう大きな空間がどのように埋められているのか、気になります。
カナ
2005年08月23日 23:32
>moonlightdriveさんこんばんは~。
>ロック界の荒波をくぐり抜けながら生きながらえるって、ハンパなことじゃないでしょうから。
そうなんですよ!だから、今のクラプトンを批判することは簡単でしょうが、わたしは行き着くべくして行き着いた境地だと思ってます。死んで伝説になるより、生き残って音楽をやり続ける方が辛いことだって、きっとあると思うんです。
カナ
2005年08月24日 00:07
>奈良の鹿さん
こんばんは!

>で、パティに振られてドラッグにのめり込んだって経緯だったですかね?
そうですね。なかなかジョージの元を離れようとしないパティ、というのが大きな原因だったかと思います。それから、親友のジミヘン&祖父の死というのもあって、その後「461オーシャン・ブルーバード」で復活するまで、約4年!の間、ヤク中&アル中で相当ヤバイところまでいってたみたいですね。

キャンディーズ、アルバム全部お持ちとは。それは、アナログプレーヤー買わないとダメですよ。聴かないならわたしに売ってください(笑)。
yoiko
2005年08月24日 00:31
>実はコンプレックスとの闘いの連続
ミュージシャンで尊敬される人って実はそうですよね、それを昇華させてんのが凄い。
クラプトンもそうだったのか…
>だからしぶとい!
やり続けることの凄さに気づくのが大人
なんですよね…ほら、10代の頃とかは単純に
短命がカッコイイ!なんて思いませんでした?
誘うなって感じ(笑)そこで物語を終わらせられるからですね。moonlightdriveさんとも話してたんだけどハマるアルバム、気が付けばそこでクラプトンが弾いてるんですよね~。
カナ
2005年08月25日 01:11
>yoikoさん
>10代の頃とかは単純に
短命がカッコイイ!なんて思いませんでした?

思い切り憧れました(笑)。
中学生のときに、「スーパー・ロック・ギタリスト」という本が好きで、その中にわざわざ、「第2章 ギターと共に散ったギタリスト」というコーナーまであって、ボロボロになるまで読んだものです。
ちなみにメンバーは、
デュアン・オールマン、マーク・ボラン、トミー・ボーリン、ローウェル・ジョージ、ジミ・ヘンドリックス、ブライアン・ジョーンズ、テリー・キャス、ポール・コゾフ、ランディ・ローズ・・・・

「自分もギタリストになって、20代で死んだる!」(ちょい名古屋弁)とマジで思ってました。
evergreen
2006年04月15日 16:11
実生活と重なり、素晴らしい思い出のアルバムなんですね!
昨日、初めてエリックを書きました、こんなもんしか書けないのですんません・・・それでも、TBさせてね!
2006年04月16日 04:49
>エヴァ姉

懐かしい記事にTBありがとうございます。この記事は自分でも、今まで書いた中でかなり気に入っているものの1つなんですよ。
JT
2006年07月22日 01:38
私も18歳から21歳ぐらいまでこのアルバム良く聞きました。「レイラ・セッションズ」盤聞いて、アナログ盤のモコモコ感が無くなってすんげークリアーにふくよかに聞こえて大変びっくりしました。
ひさびさに中ジャケみたら、そこにはどーんと「アメリカ黒ねずみ」が写っていた....
2006年07月23日 03:08
>JTさん

出た!わたしが謎の奇病を発症する遠因となった、憎っくき「アメリカ黒ねずみ」!写ってますね。でもなんかこれパチモンっぽいデザインですね(笑)。

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