「マイルスを聴く?」⑤・・・ モーダルなマイルスの最高峰、ミュートで死亡。

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今夜のBGM・・・ MILES DAVIS / KIND OF BLUE

リバティーンズ・ショック!!!

ミック・ジョーンズの頭髪の衝撃から、いまだ立ち直れないわたし、カナです。
(くわしくは前回の記事のコメントを御覧下さい。)

明日から3泊4日の合宿研修に出かけるので、今週は更新できません。
ちょうどブルーな気持ちになったところで、いまのうちに「マイルス祭り」、ちょっとでも進めておこう。


というわけで、ついに泣く子も黙る、この名盤の登場です。じゃ~ん、マイルス・デイヴィス「カインド・オブ・ブルー」だ!試聴はコチラ!


中山康樹氏を筆頭に、皆あまりにもこのアルバムを褒めるものだから、今ではアコースティック時代のマイルスの不動の最高傑作のように扱われています。まあ、個人的にはもっと好きなヤツがいっぱいあるんですが(笑)。でも、確かに完成度は一番高いよなあ。


このアルバム、なんといってもメンバーがカッコイイですよね。

マイルスを筆頭に・・・

キャノンボール・アダレイ(as)
ポール・チェンバース(b)
ジミー・コブ(ds)
ジョン・コルトレーン(ts)
ビル・エヴァンス(p)
ウィントン・ケリー(p)


なんといっても、ピアノのビル・エヴァンス!!!!この人に尽きます。①「ソー・ホワット」を聴いてても、この人のピアノの音ばっかり追いかけてしまう。とくに目立つことやってるわけでもなく、ほとんどバックで淡々とコード弾いてるだけなんですが、雰囲気が圧倒的に知的でカッコイイ。

②のみピアノはウィントン・ケリーなんですが、明らかにこの曲だけ印象が違う。ケリーの明るいシングル・トーンのピアノがリラックマ、じゃなかったリラックスした雰囲気を作り出しているので、結構なごむのです。実はケリーのジャズ・ピアノらしいピアノも大好きなんです。

しかし、また③でまたエヴァンスのコードが聴こえると、再び緊張感が漂うのです。マイルスも、このメガネ男子系ジャンキー兄さんと出会ったことで、音楽的にも大きな影響を受けたのではないのでしょうか。(お互いに)


それからコルトレーンのことにも触れなければ。いままでマイルスのアルバムに参加していても、どこかもっさりした垢抜けない感じが付きまとっていたトレーンですが、このアルバムからいよいよ本領を発揮。不朽の名盤「ジャイアント・ステップス」をモノにした前後の録音ですので、自信もみなぎってます。ここでの演奏はどれも素晴らしいです!


そいでキャノンボール。名前もルックスも豪快だが、本名はジュリアン。けっこう可愛い。
①「ソー・ホワット」での、トレーンの後を受けてのソロで、この深刻なムードを壊さないよう、一生懸命、シリアスに演奏していますが、最後の方で我慢できなくなってついつい明るいフレーズが飛び出してしまうところが笑える。シリアスになりきれない、ノー天気なファンキーダイナマイト。やっぱり可愛い。


個人的ベスト・トラックは③「ブルー・イン・グリーン」かな。
このマイルスのミュート・ソロ・・・・死亡。もう死ぬかと思うくらいグッときます。エヴァンスのピアノがまた・・・・ぐ~、胸が痛いくらいです。切ない。素晴らしいです。






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この記事へのコメント

2006年03月28日 08:13
ミック・ジョーンズの頭髪チェックを怠っていた自分を情けなく思っているぷくちゃんといいます。

カナさんがこれだけ衝撃を受けるんだから相当なものなんでしょう。カナさんがブログやめたら記事にしよう!(おいおい)

さて、マイルスですか・・・私最初にこのアルバムを手にした時、ジャケットに書いてある名前を見て「凄いなあ」と感動したのが一番の思い出です。知っている名前ばかり・・・(←馬鹿)

いや、中身ですか?えーと、しどろもどろ・・・あっ!ジャズ喫茶メグにでも行って勉強してきまーす!
2006年03月29日 01:40
JAZZはそれほど詳しくない僕ですが、これは大好きです。
僕の浅いJAZZ歴史上N0.1のアルバムです。
誤解を承知で言うと、これは充分にポップスだと思います。
それも極上の!
2006年03月29日 20:00
カナさん,ぷくさん,名盤さん,こんばんはぁ。
ジャズというものは,音楽の中でも洗練されたものなのですよねぇ。その中でも,このアルバムと来たらぁ,洗練度が高い。。。だけに,雑みのある音楽が好きな私は,あまり聴かないですねぇ。。。というコメントですみません。
2006年04月02日 02:49
>ぷくさん

ミック・ジョーンズの頭髪、研修中もずっと頭の中でグルグル回ってました。次にぷくさんが「あの人は今選手権」やるときには必ずエントリーさせます。

キャノンボール、コルトレーン、エヴァンス、ケリー、みんなそれぞれソロではバラバラなことやってるのが面白いです。こんだけ個性的なメンツを揃えることができるのはマイルスだけでしょうね。
2006年04月02日 02:56
>名盤!さん

確かにこの完成度はジャズ超えてPOPSですね。ROCK、POPSファンにはここからジャズに入ってもらって、そこから深みにはまっていくというシナリオがいいと思います。そういう、門戸が広いという意味でも重要なアルバムだと思います。
2006年04月02日 03:03
>NAKAさん

ジャズ・ミュージシャンの菊地成孔が、ブラック・ミュージックをチョコレートに例えて、ビター・ブラック・ミュージックとスウィート・ブラック・ミュージックに分けて考えるという面白い試みをやってました。

「雑み」のあるブラック・ミュージックは、ビター・ブラック・ミュージックということになります。そこではロバート・ジョンソン、スキップ・ジェイムス、ジミ・ヘンなんかと並んでマイルスの「オン・ザ・コーナー」が取り上げられていて、面白いと思いました。

マイルスの場合、アコースティック時代よりエレクトリックの方が「雑み」があるというのが普通と逆で興味深いですね。

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