「マイルスを聴く?」③・・・ハード・バップの夜明けを告げる名作。

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今夜のBGM・・・ MILES DAVIS / DIG


年代順にマイルスのオススメアルバムを紹介していくこの企画、第3回は、「クールの誕生」・・・はすっ飛ばして(笑)、ハード・バップの誕生を告げる名盤「ディグ」の登場です。試聴はコチラ!

ハード・バップというのは、「ハードなビ・バップ」という意味ではなく「洗練されたビ・バップ」というような意味です。

このアルバムは、パーカー、ガレスピーなどの先人が作り上げたビ・バップから一歩脱却して、マイルス、ソニー・ロリンズアート・ブレイキーらのニュー・パワーによる、「これから自分達の手で時代を築き上げていくんだ!」といった高らかな「俺達の時代宣言」なのです。


聴くべき演奏はなんと言っても1曲目「ディグ」です。

このアルバムは、タイトルに「マイルス・デイヴィス・フィーチャリング・ソニー・ロリンズ」とあるように、マイルスと並ぶもう一人の主役はロリンズです。

この放浪癖のあるさすらいのテナー巨人、けっこう有名になってからもNYの橋の下でサックスの練習していたとかいう伝説も含めて、わたし大好きなプレーヤーの1人です。

「ディグ」でも先陣を切ってソロをとります。後の「サキコロ」や「ヴィレヴァン」に聴けるような滑らかさはまだないものの、ロリンズらしい、巨体から鼻歌のようにヒネリ出す豪快なブローはすでに個性を放ってます。

ロリンズの次にソロをとるのがマイルス。コード進行に任せての手癖のようなアドリヴではなく、明らかに、頭の中で綿密に計算された繊細なメロディを、アドリヴの中にも紡いでいこうとしているのがわかります。

次に登場するのがまだ若輩者のジャッキー・マクリーン(as)ですが、まだヨタヨタと頼りなく、サッとマイルスにソロを取られてしまいます(笑)。そのマクリーンを受けてのマイルスのソロがまた良い。


そしてこのアルバムの影の主役が、「鼻でかガハハおじさん」アート・ブレイキー。このジャズ・ドラム大魔王の鳴らすシンバルの音、これがハード・バップを代表する音のイメージを決定づけています。そのプッシュしまくる「あおり」の快感が楽しめるのが③「ディナイアル」

マイルス→ロリンズとソロがきて、2回目のマイルスのソロが3分16秒から。その後すぐに3分20秒あたりで、「カンカンカンカン」というブレイキーの戦闘開始のゴング(笑)。この後のマイルス→ブレイキー→マイルス→ブレイキー・・・・・とずっと続いていくジャブの応酬がたまりません。このアルバム一番の聴き所かも。


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この記事へのコメント

2006年03月21日 19:59
うーむ,特にコメントはないなぁ。
このアルバム,紙ジャケの輸入版買ったら,
なんかノイジーでほとんど聴いてません。。。
2006年03月22日 00:25
ははは。コメントがないのにコメントありがとうございます(笑)。
このアルバムはやっぱりちょっと地味すぎたかな~と思ってます。ジャケからして地味ですからね。

音質的にも、確かマイルス初めてのLP録音のはずですので、ガチャガチャした感じは否めません。
2006年03月22日 00:44
やっぱ、アート・ブレイキーだよな~
確かにハード・バップの音のイメージは「鼻でかガハハおじさん」ですよね。このアルバムではないけど、彼のドラムソロ(って言うのかな?)そこだけ繰り返し聞いてました。
2006年03月23日 04:55
アート・ブレイキー、そもそも名前からしてカッコイイですからね。ブレイキー。パンクっぽい。(?)

昔、アシッド・ジャズが流行ったとき、us3だっけ、彼のドラムソロをループさせて作ったダンスナンバーをやってました。。

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