ディランのDVDを観て、めったに聴かない1stに手を伸ばす・・・。

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今夜のBGM・・・ BOB DYLAN / BOB DYLAN

「ノー・ディレクション・ホーム~ボブ・ディラン」のDVD、買ってから1週間、忙しくてずっと観れなかったのですが、昨日の夜ようやくパート1を観終えました。それにしても66年の英国ツアー(例の観客に「ユダ!」と呼ばれたコンサート)での、ディランの挑発と絶望の入り混じったような目つきはたまらないものがありますね。


で、思ったのが、劇中で1940~50年代の、ディランが幼少から青年期にかけて影響を受けてきたカントリーやフォークやブルースのミュージシャン達の貴重な映像がたくさん流れるんですが、皆ホントに素晴らしいですねえ。ブッ飛んでるというか、個性が際立ってるというか。ある意味笑っちゃうぐらい凄い。オデッタなんて凄いよ、マジで。これ観ると、今のミュージシャンやパフォーマーと呼ばれる人たちなんて、みんな没個性で凡庸ですねえ。観てても笑えないもん。ホントに凄いものってのは「なんなんだ、あれ」って思わず笑っちゃうようなものなのかも知れませんねえ。


で、このパート1を観終えて、久しぶりにこのボブ・ディランの1st「ボブ・ディラン」が聴きたくなりました。試聴はコチラ!


実はかろうじて持ってましたが、そんなに聴き込んだわけではないのです。
ディランのアルバムを揃えていくと、「追憶のハイウェイ61」とか「ブロンド・オン・ブロンド」とか、「ブリンギン・イット・オール・バック・ホーム」とかフォーク・ロック期のアルバムから順番に、それから70年代に向かって攻めていくはずなので、それなりに好きな人でも、意外とこの1stに手が伸びるのは後の方なんじゃないでしょうか。まあ、中にはみうらじゅんのようにファーストから順番にカタログどおり揃えていき、何度も挫折しそうになった(笑)という奇特な人もいるのかも知れませんが。


で、さっきからずっとリピートして聴いているんですが、いやーやっぱりディランはディランですね。素晴らしいと思います。「フリーホイーリン~」よりも好きかも知れない。とりあえず持っててよかった(笑)。ディランのオリジナルは2曲しかなくて、後はディランの尊敬するシンガー達のカヴァーや伝承曲をアレンジしたものです。


「彼女はよくないよ」から、激しいコードストロークと叩きつけるような歌い方が早くも登場して、ただものじゃない感がプンプン漂います。ハープもパーカッシヴでめちゃカッコイイ。

「ニューヨークを語る」はオリジナル。といってもトーキング・ブルースなので歌メロはほとんどない。

「死にかけて」はレッド・ツェッペリンがカヴァーしてましたが、オリジナルはディランではなくブラインド・ウィリー・ジョンソン。しかしこのディラン・ヴァージョンを下敷きにしているのは明らかです。

一番好きなのは、後にライヴの定番ソングになって、ザ・バンドの「ラスト・ワルツ」でも緊張感溢れる演奏を披露した⑨「連れてってよ」。後のバンド・アレンジも良いですが、この弾き語りバージョンで原曲が元々名曲だったということがよくわかります。オリジナルはリック・フォン・シュミットという人。

「朝日のあたる家」はトラディショナル・ナンバーで、ディランの師匠のような存在であるデイヴ・ヴァン・ロングに教えられたものを、ディランがアニマルズに教え、アニマルズが大ヒットさせてしまったせいで、ディランがステージで歌えなくなったという(笑)。でもこの大仰な曲はディランに合っているとは思えません。

⑫はこのアルバムの最重要曲「ウディに捧げる歌」ウディ・ガスリーの存在が若き日のディランにとっていかに大事なものだったのかはこの映画でも知ることができます。もちろんディランのオリジナル曲です。


それにしても、「死にかけて」「死をみつめて」「僕の墓をきれいにして」・・・やたらと死にまつわる歌の多い不吉なアルバムではあります。もともと、そういったフォーク、カントリーブルースといった伝承歌の作られた時代というのは、今よりも死がずっと身近で、そこらじゅうに死が転がっていた時代だったんだろうなあ、ということをしみじみと感じてしまいました。今は死が生活から隔離されてますからね。


あんまり聴かないディランの初期4枚(笑)。この際、紙ジャケで揃えよう!

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ディラン聴く人でも、持ってる率、20パーセントか?

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これは持ってる率、80パーセントでしょう。曲もいいし、ジャケもいいからね。

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持ってる率、60パーセントぐらいか?タイトル曲は有名だからね。

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うーん、持ってる率、40パーセントぐらいか?あんまり聴かないけど、聴きなおしたら良さそうだなあ・・・。


そしてまだ買っていない人は早く買いましょう。
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この記事へのコメント

2006年07月04日 15:41
確かに!!
ステージパフォーマンスは重要っすよねぇ!
でも笑えるほどのパフォーマンスって(笑)
めっさ見てみたいです!!
和登さん
2006年07月04日 19:15
今晩は カナさん(~o~)映画見たわりには、1st聴いてなかった。しかし、この親切なブログのお陰で、よ~やく ちゃんと聴くことが出来た。ウッディー・ガスリーの自伝映画を昔、見た記憶があります。主演は、ピーター・ホンダで、恐慌時代なのか非常に貧しく、内容は「怒りの葡萄」みたいに悲惨だったと思う。死は身近だったんでしょう。11・「FREIGHT TRAIN BLUES」なんか 若いディランじゃないと聴くことができませんね。「ウッディに捧げる歌」は廃人になった彼を見舞うディランは切ない場面でしたね。あの頃のディランは規格外で、ジョン・ハモンドさんがいなけりゃ、今日のディランも存在しなかった、その意味でも感謝しもって聞くといいですね!!
2006年07月05日 02:29
>みんなこれを聞いてくれさん

多分、「音楽」と「芸」の間の境目があんまりなかったんでしょうねえ。個性がないと、食っていけないということでしょうか。鬼気迫る表情が笑いに拍車をかけます。
2006年07月05日 02:36
>和登さん

>この親切なブログのお陰で、よ~やく ちゃんと聴くことが出来た。

毎回地道に試聴やリンクを貼っている甲斐があるというものです。

>ウッディー・ガスリーの自伝映画
それは知りませんでした。ピーター・フォンダがガスリーとは、はまりそうですね。でも暗い映画であることは間違いないですね。

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