新説、ジョニ・ミッチェルの「青の時代」、ブルー。

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今夜のBGM・・・ JONI MITCHELL / BLUE


ジョニ・ミッチェル嬢である。

ジョニ・ミッチェルに嬢をつけるのも日本でわたしぐらいなものかも知れないが、あえてジョニ嬢と呼びたい。それほど今、ハマッてる。激しくジョニ・ブーム降臨である。半径3mぐらいだけ。


んー、女性シンガー・ソング・ライターの草分け的存在といっても、ポップで親しみやすいキャロル・キングやエモーショナルなローラ・ニーロと比べて、クールでとっつきにくい印象があって、アルバム数枚を所有してはいたけど、あまり取り出す機会がなく、棚の肥やしになっていました、つい最近まで。


持ってたアルバムは、70年代中盤以降のジャズ・ミュージシャンとのコラボ色が強いやつ。「夏草の誘い」とかジャコ・パストリアスとやった「逃避行」とか。ジャコも好きだしウェザー・リポートも好きなんだけど、ジョニとのコラボはいまいちピンとこなかったんだよねー。単なる聞き込み不足かも知れないけど。


思うに音楽を聴く時の楽しみは2種類あって、1つはすでになじみのアーティストとか、自分好みの音楽をリラックスしながら楽しむこと。もう1つは、自分の理解の範疇を超える未知の音楽を聴いて驚き、とまどい、「なんじゃこりゃー!」とショックを受ける、そんなスリル。

まあ、「なんじゃこりゃー」だけで終わってしまう時もあるけれど、めげずにに何度も何度もチャレンジしていくうちに、ジワジワ~と、あるいは、ある日突然開眼して、その良さがわかるようになった時の快感といったら!悟りを開く時の心境ってこんなのか。これだから音楽はやめられない・・・。

なーんて、自分の場合は特に後者の刺激を求める傾向が強いので、まあ最初聴いてピンとこなくても、いつか分かる日がくるかも知れないと、棚の肥やしにしながらも折に触れては取り出して聴いて、やっぱりまだわからんと棚に戻して・・・なんてことを繰り返してるうちに、次々に新しいジャンルを開拓して、挙句の果てにこんなに広いジャンルまでカバーしなきゃいけないハメになったわけですけども。


・・・何しろ、その良さがわかるようになった時の快感が今、来てるわけです、ジョニ嬢の場合。


おかしなことにキッカケは、上のジャズ色強いアルバム群ではなくって、初期の名作と呼ばれるこの「ブルー」を、ホントにたまたま、安かったから衝動的に買ったんです。ちなみにドイツ盤なんですけど。また棚の肥やしになるんだろうなーなんて思いつつ。


ところがこのドイツ盤、デジタル・リマスターが施されてて、音がメチャいい。最近、今までよりちょっといい新しいヘッドフォン買ったんですが、まあそのせいもあるんでしょうけど、ドイツ盤リマスターCDの、1曲目「ALL I WANT」の、ジョニの変なチューニング(多分オープンE)のアコギをかき鳴らす音が耳にガツーンと飛び込んで来たのです。この一撃で撃沈。あとはアルバム1枚、耳をダンボのようにでっかくしながら最後まで一気に聴き終えました。ジョニ嬢いいじゃん、すげーじゃん!

ジョニ・ミッチェルさんは絵を描く人だから・・・というより、もともとミュージシャンより画家を目指していたぐらいの本格派だから、ジョニのことを仮にパブロ・ピカソに例えるとするなら、「逃避行」や「ドンファンのじゃじゃ馬娘」が「泣く女」や「ゲルニカ」で、文字通り「青の時代」にあたるのがこの「ブルー」だったんですね。ちゃんと描いたらとっても上手なのです。当たり前だけど。いきなりキュビズムから入ってもワケわかんなかったのです。


半ば強引な例えだな・・・。まあとにかく、こうなると今までピンとこなかった作品も、俄然面白くなって来ました。これからじっくり時間をかけて、ジョニの音楽と付き合っていきたいと思いまーす。


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この記事へのコメント

goldenblue
2009年06月05日 02:06
カナさん、こんばんは。いつも楽しく拝見させてもらっているのですが、コメントは初めてかもしれません。

>自分の理解の範疇を超える未知の音楽を聴いて驚き、とまどい、「なんじゃこりゃー!」とショックを受ける、そんなスリル。

カナさんの趣味の広さや今も新しいものをしっかり聴いておられるわけがわかった気がしてちょっと嬉しくなりました。若い頃に音楽のカッコよさに目覚めたときは毎日が「なんじゃこりゃー」のスリルの連続でしたもんね。そうやって僕も音楽の世界の深みにはまりました(笑)、聴けば聴くほどだんだんとそのスリルが薄れてきてもっとよく効くのがほしくなって、そのうち駄盤の山ができて、いつのまにか新しい刺激を追い求めるのにあきらめてしまったのですが、今もたまに、昔はよくわからなかったものが急にグググっと迫ってくるようにわかるようになったりすることが確かにあります。あれはほんと、何とも言えない快感ですね。だから僕もなかなかやめられそうにありません。
今後ともよろしくお願いします。
2009年06月05日 03:09
>goldenblueさん

はじめまして!いつも読んでいただいてありがとうございます。
賛同していただいて嬉しいです。趣味が広すぎると信用してもらえないこともあるので(笑)。1つのポジションを職人的に極める道もあると思いますが、自分は練習してるうちにどこのポジションでも守れるようになってしまった、というタイプです。器用貧乏なんですよ。

>そのうち駄盤の山ができて、いつのまにか新しい刺激を追い求めるのにあきらめてしまった

これは凄くわかります。投資と回収の問題ですよね(笑)。昔は確かに無駄打ちも多かったですが、幸いにも今はネットの時代ですので、情報収集は入念にできますよね。おかげ様で昔に比べると随分無駄打ちが少なくなりました。
まぁ、いまだに店頭でジャケットに一目惚れしてジャケ買い・・・ってこともたまにありますけどね。
駄盤の山はためらわずに売却して新たな投資に回すようにしてます。あと、タワレコのナップスターに加入してるので、購入する前にそこでチェックすることが多いです。月1,000円の自己投資です。

今後ともよろしくお願いします!
ぜん
2009年06月05日 06:55
私も数年前にジョニ・ミッチェルのマイ・ブームが来ました。

>ある日突然開眼して、その良さがわかるようになった
まさにコレです。ジョニについては、もともとフォークの人で、なぜかだんだんジャズっぽくなってきて・・・という程度の認識で。何枚かレコード持っていましたけど大大大好きというほどではありませんでした。ある日、(まさしくこの「Blue」を聴いていて)デビューから現在までつながる一本の糸に気づいたのが原因です。あ、この頃からジョニはジョニだったんだ!と。

ところで先日ガラクタを整理していたら、ジョニ・ミッチェル83年の武道館来日公演チケットの半券が出てきました。懐かすぃ~!会場に渡辺香津美が来ていました。
2009年06月08日 00:14
>ぜんさん

>ジョニ・ミッチェル83年の武道館来日公演チケットの半券

しぇー!凄いですね。年代モノです。最近マイ・ブームが来たとおっしゃる割には当時からチェックしてらしたんですねえー。というか83年ってわたしまだ小学6年生でした(笑)洋楽聴き始めた年ですよ。
わらしべ長者
2009年06月09日 19:15
毎日拝見しております。ご無沙汰しております
わらしべ長者です。
カナさんの範囲と重なる部分があるのと
アルバムに対して同じような印象を得ているところに
共感します。

私の場合はジョニ姐さんですが。

トラックバック貼らせて頂きました
私のブログの第1回目の記事がこの「ブルー」でした
それだけ思い入れのあるアルバムです。
2009年06月10日 02:13
>わらしべ長者さん

こちらこそ、ご無沙汰してます!
トラックバックありがとうございます。
ジョニのような偉大なアーティストを嬢よばわりするのは抵抗がありましたが勢いで(汗)。
いつも書いてから後悔するんですよね。後悔はするけど反省はしないのがまたいけないんですが。

わらしべ長者さんにとって思い入れが深いアルバムなのですね。以前、「あなたのブログの第1回目に登場したアーティストは誰ですか? 」という記事をエントリしたことがあるのですが、やはり第1回目に取り上げる人は特別なんだと思います。ちなみにわたしはエリック・クラプトンでした。

http://ongakusakaba.at.webry.info/200902/article_6.html

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