UKダブ・ポエット、LKJでクールに踊り、考える。

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今夜のBGM・・・ Linton Kwesi Johnson / Bass Culture

わたしにとって、レゲエの世界への扉を開いてくれたのはボブ・マーリーだった。しかし、さらにその奥の「ダブ」という得体の知れない世界に引きずり込まれたのは、もちろんそれ以前に聴いていたクラッシュの「サンディニスタ!」で免疫が付いていたのも大きかったと思うが、決定的には、次の3枚のアルバムが強烈に心に引っかかりを残したからだ。

それが、リー・ペリーの「リターン・オブ・ザ・スーパー・エイプ」、オーガスタ・パブロの「キング・タビー・ミーツ・ロッカーズ・アップタウン」、そしてこのリントン・クウェシ・ジョンソン(以下LKJ)の「バス・カルチャー」の3枚。かってに「ダブ3大名盤」と呼ばせてもらうことにしよう。

その3枚の中でも、英国産のLKJのアルバムは比較的洗練されたダブを聴かせる。(逆にドヨドヨなのがリー・ペリー。)サウンド面で大きく関わっているのが、ポップ・グループの「Y」やスリッツの「Cut」のプロデューサーとしても知られる、デニス・ボーヴェル。ということで、ロックファンにとってはとっつきやすい。プライマル・スクリームのファンは、「ヴァニシング・ポイント」~「エコー・デック」~エイドリアン・シャーウッド~ニューエイジ・ステッパーズとたどっていくと、80年前後のこのUKダブ・シーンに辿り着く。

比較的洗練された~とはいっても、LKJの超低音でつぶやくようなヴォーカルを含めて、渦巻くグルーヴは漆黒そのもの。名古屋弁で言えば、真っ黒けっけだ。彼はまた、詩人でもあり、黒人解放運動家でもある。メッセージも強烈で、歯に絹着せない。曲名が「イングラン・イズ・ア・ビッチ」である。これは在英ジャマイカンにとってのパンク・ミュージックである。その点で、わたしの大好きな米国のファンク・ポエット、ギル・スコット・ヘロンと共通するところも多い。(ギル・スコット・ヘロンのアルバムはそのうち登場させます。)

ラストの曲「トゥー・サイズ・オブ・サイレンス」では、レゲエの肝、ベースまで廃して、フリーなサックスソロと電子音をバックに語る。カッコよすぎる!

きのう、ちょっと脳みそを解放しすぎて、アホになりすぎたと思ったら、今日は反動でちょっと考える音楽が聴きたくなる。その振幅が自分でも結構好きだったりして・・・







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