物騒だけど、カラッと痛快。デッド・ケネディーズの極上パンク・ロック。

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今夜のBGM・・・ Dead Kennedys / Fresh Fruits For Rotting Vegetables

どうもこんばんは。最近すっかりパンクづいているわたし、カナでございます。

なんか、学生の時以来、十数年ぶりにパンク熱が再燃している感じです。
この1ヶ月に買ったアルバムのリストを見ても、ストラングラーズの「NO MORE HEROS」、イーターの「THE COMPLETE EATER」、スティッフ・リトル・フィンガーズの「INFLAMMABLE MATERIAL」、バズコックスの「ANOTHER MUSIC IN A DIFFERENT KITCHEN」、ヴァイブレイターズの「PURE MANIA」、そして外道の「ベスト外道」ですからね。

それもこれも1977パンクロック研究所の所長さん!あなたが悪いのです!なーんて。(笑)

ところで、学生時代のときからずっと大好きだったんですが、カセットテープしか持っておらず、実家に置きっ放しになっているため、ここ数年ずっと聴いていなかったアルバムがあります。

それがデッド・ケネディーズ「暗殺」です。

以前から、CDで買い直そうとずっと思っていたんですが、なかなかキッカケがありませんでした。
しかし、今回の個人的パンク・ムーヴメントの勢いに乗じて、思い切って買っちゃいました。

初めて聴いた時から、音楽のインパクトには凄まじいものを感じていたんですが、今回、日本盤CDを買って、改めて歌詞のもの凄い毒気にあてられてしまいました。

なんていってもバンド名が「デッド・ケネディーズ」ですからねえ。「死んだケネディ一家」。アメリカのバンドですよ!よくデビューできたもんだ。(当然のごとくメジャーレーベルとは契約できず。このアルバムも当初はイギリスのチェリー・レッド!からのみのリリース。)

曲名も「キル・ザ・プア」(貧乏人を殺せ)、「レッツ・リンチ・ザ・ランドロード」(地主をリンチにかけろ)、「ドラッグ・ミー」(ヤクをくれ)、「アイ・キル・ザ・チルドレン」(子供をぶっ殺す)・・・・などなど、物騒なものがならんでおります・・・が、これらはすべて逆説的な表現であり、ヴォーカルのジェフ・ビアフラ独特の、高度にひねくれたブラック・ユーモアのセンスからくるもの。

このジェフ・ビアフラ、「カリフォルニアは俺の物」と歌う「カリフォルニア・ユーバー・アレス」の歌詞にひっかけてか、実際にサンフランシスコ市長選に立候補、きちんとスーツ着て本格的に選挙活動し、10人中4位の得票を獲得してしまったそうです。しかし、それも彼一流のブラック・ユーモア。彼の活動の根底には、政治、社会の支配者層に対するカウンターを、正攻法ではなく一種のオフザケとして展開する、という思想が一貫して流れています。

ここまで直接的かつ過激にポリティカルな歌詞を歌いこんだパンク・バンドは、イギリスにもそうはいなかったんではないでしょうか?このアルバムがリリースされた1980年は、カーター~レーガン政権への移り変わりの時代にあたりますが、今のブッシュ政権の時代にも十分通用する(というか今こそ聴かせてやりたい)歌が満載です。

もちろん、そういった思想は抜きにしても、音楽のインパクトだけで十分にカッコ良すぎるバンドです。
「ケミカル・ウォーフェア」のイントロを聴くと今でも鳥肌たちます。このスピード感は、その後のハードコア/スラッシュ勢の原点、という趣もあります。(アンスラックスやメタリカが出てくるのはこの2~3年後でしょうか。)
過激な歌詞でも暗くならず、カラッとした印象があるのは、ビアフラのどこかすっとぼけたヴォーカルと、カリフォルニアの湿度の低さのせい?

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