すかんちはイカしたB級パワー・ポップ・バンド日本代表!

画像今夜のBGM・・・ SCANCH / CD&DVD THE BEST SCANCH 軌跡の詩

パワー・ポップ・フェスティヴァル、日本代表として登場するのは、「こーのバンドだいっ!」(イカ天の相原勇風に)

すかんち。そのふざけたバンド名や、リーダーのローリー寺西(Vo.G)の特異なルックスや個性から、キワモノバンドというイメージで見られていましたが、その音楽性はまさにパワー・ポップ!

クイーンやレッド・ツェッペリンといった70年代ブリティッシュ・ロックの影響を隠さずに、まんべんなくそのテイストを散りばめながらも、日本のアイドル歌謡曲などにも影響を受けたキャッチーでバブルガムな魅力あふれるナンバーを、90年代の初頭にバンバン発表していました。

彼らの魅力といえば、思わずニヤリとしてしまうような、愛情溢れる過去のロック名曲からの引用だったり(結構幅広い)、グラムなファッションセンス同様のきらびやかな楽曲だったり、ローリーの書く、もてないロック・オタク少年の妄想ワールドを絵に描いたような歌詞世界だったりしますが、個人的には、ギタリスト・ローリー寺西のメロディアスでダイナミックなギター・プレイが大好きです。

ブライアン・メイの影響をモロに受けた一人多重録音によるギター・オーケストレーションを大真面目にやる人など、当時他にいませんでしたし(今では永井ルイなどがやってますが)、時にはジミー・ペイジになりきり、どっかで聴いたようなリフを堂々と(笑)、ザクザクかき鳴らすローリーは、文句なしにカッコよかった!というか、ほかに誰もいなかった、こんなヤツは。

画像そんな彼らは、1stアルバム「恋のウルトラ大作戦」、2nd「恋のロマンティック大爆撃」、3rd「恋の薔薇薔薇殺人事件」という「恋の三部作」を残し、シングル「恋のT.K.O.」、「恋の1,000,000$(ミリオンダラー)マン」、「恋のマジック・ポーション」という名曲をモノにしました。(「恋のマジック・ポーション」に至っては、「ダウンタウンのごっつええ感じ」の主題歌という、ゴールデン・タイアップまで実現してます。今となっては信じられませんが、彼らの絶頂期です。ローリーのテレビ露出も多かったし。)


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画像しかしアルバムとしての最高傑作は、4thアルバム「オペラ」を挙げたい。このアルバムは、すかんち人気としては下降線に入った頃の作品ですが、内容は最高に充実してます。どの曲も最高にパワーがあって、ポップで、そしてくだらない(これ重要!)。

①「Grave Digger」では、いきなりツェッペリン節が炸裂(笑)。すかんちのアルバムには、どれにも必ず1曲はモロ・ツェッペリン風の曲が入ってますが、細かいフレーズなどは、1曲に留まらずいたるところに出てきます。(ローリー自身、そんな自分の作風を評して、「ぼくたちは日本のトライアンフだ!」などと語ってました。)コレを聴いて怒るのではなく、笑って許すのが本当のツェッペリン・ファンというもの。だってジミー・ペイジだって、・・・・・・・じゃん!

③「恋するマリールー」は、このアルバムで一番パワー・ポップ的なナンバー。この曲が実は、ラズベリーズ「Play On」に、ほとんど替え歌といっていいほどそっくりなんですが(笑)。イントロのギター・リフはクイーン「ナウ・アイム・ヒア」だし。歌い出しの「♪マーマレード色の~」というところは、大瀧詠一「田舎道」だし。ホントにもう。でも、愛が感じられるからいいんです。それらを含めてこそ、胸にグッとくる名曲です。

ツェッペリン、クイーンの影響ばかり語ってしまいましたが、すかんちの魅力はそういうメジャー・バンドだけでなく、スイートやスレイド、ゲイリー・グリッターといったB級グラム・ロック・バンドや、消えていった日本のB級アイドル(例えば、ローリー自身が大ファンと語る白石まるみ(笑)のような)の匂いがプンプンしていたところ。そりゃあ、メジャーになりきれるわけないよな。でも愛すべきバンドでした。



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