80年代肯定宣言、プリファブ・スプラウト「スティーブ・マックイーン」。

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今夜のBGM・・・ PREFAB SPROUT / STEVE McQUEEN

さて、すでにお気付きの方もいるかと思いますが、レコード・コレクターズ7月号「80年代ロック・アルバム・ベスト100」からのネタです。


60年代、70年代特集の時に感じたんですが、「80年代は100位まで選ぶの大変だろうなあ・・・」、つまり、世間一般が思い描くのと同様に、わたしも80年代は「ロック不毛の時代」というイメージで捉えてたんですね。


ところが、80年代特集のページをめくって、1位から順番に見ていくと・・・・・あれ?あらら?およよよよ?????





大好きなアルバムばっかやんけ!!



しかも、上位からずらーっと、この「音楽酒場」で取り上げたアーティストが実に多いんです。1位のトーキング・ヘッズはもちろん、U2ドナルド・フェイゲンポリスプリファブ・スプラウトポップ・グループスタイル・カウンシルルー・リードプリンススミス・・・・・・・


まあ全時代、オールジャンルから取り上げるのがモットーの「音楽酒場」なので、当然といえば当然ともいえるのですが、思い入れ度の強さで言えば、60年代や70年代のアルバムよりもこの80年代のアルバムの方がむしろ強かったりして。


それは別に、80年代からがリアルタイムなので、というわけでもなく。80年代といっても実際に聴いたのは後追いのアルバムの方が多いし。


そんな中でも、U2やポリスに対しては、実はそれほど思い入れが強いわけではない。特に思い入れがあるのは、ドナルド・フェイゲン、プリファブ・スプラウト、ポップ・グループ、スタカン、プリンス、スミス、XTC、アズテック・カメラ、この辺について語り始めたら長いよ~。



てなわけで、以前に取り上げた時はベスト盤だったんで、今日はプリファブ・スプラウトの最高にロマンティックで切ないアルバム、「スティーヴ・マックイーン」をご紹介します。


まずは、1985年のライヴから「グッバイ・ルシールNo.1(ジョニー・ジョニー)」を聴いて下さい。



ヴォーカル/ギター担当でソングライティングも手がけるパディ・マクアルーン。こんな繊細な曲を書く人は今、なかなかいませんね~。彼の書くメロディは、神経質そうというか、気難しさが伝わってくるような、ちょっと触ると壊れてしまいそうな絶妙なバランスで成り立っています。


このアルバムはロカビリー調の①「ファロン・ヤング」でけたたましく始まったかと思うと、これが映画でいえばタイトル・ロールで、②「ボニー」から本編が始まります。特に「ボニー」の始まる瞬間が鳥肌モノ。ここからはもう、③「アペタイト」、④「ホエン・ラヴ・ブレイクス・ダウン」、⑤「グッバイ・ルシールNo.1」と、パディ・マクアルーン節全開の、切なく、胸キュン(←死語)なメロディがこれでもか、と続いて行きます。


元々彼らのファンで、いつのまにかバック・コーラスをやっていたという(笑)紅一点・ウェンディ・スミスの澄んだ歌声もポイントです。


プロデュースを手がけたトーマス・ドルビーは、過剰な装飾を廃して、必要最小限にまで音数を絞り込んだ、ナイスな仕事っぷりを見せてます。


それにしても、⑥「ハレルヤ」の複雑なコード進行といい、メロディ・メイカーとしてのパディ・マクアルーンは巨匠バート・バカラックさえ彷彿とさせるほど素晴らしいと思います。そのソングライティングの頂点を示すのが次作「ラングレー・パークからの挨拶状」。こちらも名盤です。

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しかしこの「スティーヴ・マックイーン」には、タイトルといいジャケといい、思い出の青春映画のような特別な魅力があるのです。ザ・スミス、アズテック・カメラ、そしてこのプリファブ・スプラウトがいる限り、80年代が不毛だなんて言わせません!(←自分が忘れてたくせに調子いい)


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