じゃがたらとフェラ・クティとポップ・グループ

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今夜のBGM・・・ 暗黒大陸じゃがたら / 南蛮渡来

洋楽といわゆるJ-POPの違いとは何か?

歌詞が外国語か日本語かの違いである。あたりまえだっつーの。
そうじゃあなくて、サウンド面でのはなし。

わたしが思うに、歌と演奏の分離の具合というのがひとつあるのではないかと考えてます。

洋楽のロック・ポップスってヴォーカルもあくまで楽器のひとつというか、コーラスも含めて演奏全体がひとつの塊となってせまってくるのが魅力だと思います。

対して、いわゆるJ-POP(この言葉は好きでないんだけど便利なのであえて使わせてもらいます)、とくにヒットチャートものに顕著なんだけど、歌とその伴奏という感じがなかなか抜けきらないんだよねえ。これは日本人の歌モノ音楽に対する認識(カラオケ文化)のせいでしょうか。巷で流れるJ-POP系のヒット曲を耳にして、「何でこんなにヴォーカルのレヴェルがでかいんじゃ?」と思うことありません?え、わたしだけ?

もちろんそういった曲にも好きなものはあるし、そのへんをクリアしている日本のロック・ポップスもいっぱいある。逆に最近の洋楽ヒットチャートなんてどれも同じような曲でつまんないし、どちらがいい悪いじゃなく、一概には言えないんだけれども。

その点、この暗黒大陸じゃがたら「南蛮渡来」(写真左上)は、日本語の歌モノ音楽としては、歌と演奏の渾然一体具合、洋楽っぽく聴こえる具合では極北にある1枚。ファンクとフリージャズがごちゃまぜになって結果的にアフロ音楽に近くなってしまったというとんでもない内容。

洋楽っぽく聴こえるといっても、例えばラブ・サイケデリコのように、巻き舌で日本語の歌詞を洋楽っぽく発音してるわけではない。母音をはっきり発音する完全な日本語発音で、しかも「あんた気にくわない」で始まる挑発的でエグい歌詞のオンパレード。ここでの江戸アケミのヴォーカルは完全にリズム楽器として機能しており、日本語発音がかえってパーカッシヴな響きをもたらしている。

もっとも、意識的でなく結果的にそうなってしまったというナチュラルな感じが凄いところ。そういう意味でアプローチはザ・ポップ・グループの「」(写真左下)や「ハウ・マッチ・ロンガー」(右下)に近いし、それが結果的にフェラ・クティの音楽(写真右上「ザ・ベスト・オブ・フェラ・クティ」)にも聴こえるというカッコよさ。



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この記事へのコメント

2005年07月09日 17:52
十年前、じゃがたらの「ニセ預言者ども」を
良く聴いてました。今はCD無いので、
また買いなおしたいなあなんて思ってます。
「南蛮渡来」聴いておくべきですよね!!
話変わりますが、フェラ・クティとかエレクトリック・マイルスあたりをかけると嫁さんから
「Stop!!」の指示があります。とほほです。
カナ
2005年07月10日 00:04
>なかさんへ
夜響さんのところでは、「またキ○ガイ音楽が始まった」とご家族に言われるそうです(笑)。
どこの家でも肩身の狭い思いをしながら音楽聴いているのは同じなんですね。ウチはまだ娘が幼いので無邪気でいいですが、そのうち「オヤジ、うぜーよ!」とか言われるのかしら?とほほ・
2005年07月10日 06:30
キ●チガイ音楽って、ひどい言われ方ですね。
話ちょっと変わって、私が高校くらいの時ですが、知り合いの男の子(4歳前後)が家に来ていて、私の部屋を覗いたちょうどその時、クリムゾンのファーストをかけていて、慌てて二階から一階へ駆け下りていくという事がありました。ちょっとトラウマにしてしまったかも。
カナさんの娘さんは、免疫がありそうですね。

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