JAPANの最高傑作は、ニュー・ウェイブの最高傑作でもある(と思う。)

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今夜のBGM・・・ JAPAN / TIN DRUM

いやー、今回はJAPANですよ。 X JAPANじゃないですよ!

「TIN DRUM」。邦題「ブリキ(漢字変換できん)の太鼓」。これは凄いアルバムですねー。

JAPANといえば、ヴォーカルのデヴィッド・シルヴィアンの甘いルックスや、メンバーのお化粧から、「元祖ヴィジュアル系」とか、女の子にキャーキャー言われてたミーハーバンドというイメージがいまだにあるのかも知れませんが、最後にこんな凄いの作ってしまったんですなー。

シルヴィアンさんといえば、ロバート・フリップ先生とアルバム作ったりもしてますが、このアルバムに聴ける楽曲の複雑さや、完成度の高さ、音楽に対するストイックな姿勢なんかは、確かにクリムゾンの音楽と相通ずるものがあるなあ、なんてさえ思ってしまいます。えっと、音が似ているという意味ではないです。

このアルバム、ジャケットもそうなんですが、音にも全体的に、エセ・アジアっぽい装飾がしてあって、そのいかがわしさもまた魅力の一つ。そういうと何か安っぽい音楽をイメージしてしまいますが、そうではなく、それが逆に退廃的な美しさを増幅させているというか。

ほら、映画「ブレードランナー」を御覧になった方なら、いかがわしいけど格調高い映像というのがわかってもらえるのではないでしょうか。あれを音楽にした感じです。(ただし、ブレードランナーの音楽を担当していたヴァンゲリスの音楽には似ていません。)

もう一つ、このアルバムを特別な存在にしているのが、ミック・カーンのフレットレス・ベースです。あんた、本当にアイドル出身?と疑いたくなるほど、ベースラインがうねる、うねる。
「カントン」最高!

エイト・ビートのストレートな曲など1曲もなく、すべてがミニマルに跳ねまくるホワイト・ファンク。こーゆーのにわたちよわいあるよ。

メロディも、決して聴くものに媚びることはありません。ハードボイルドだ・・・。普通にアイドル時代から追っかけてきた女の子のファンが、最終的にこんな厳しい音楽を聴かされていたのか、なんて想像すると、結構素敵だぞ80年代!

いずれにせよ、ニュー・ウェイブ期に産み落とされた音楽の中でも、最高ランクに位置するアルバムの中の1枚に違いない、と信じています。

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この記事へのコメント

ぷくちゃん
2005年08月14日 07:40
こんな夜中にパソコンに向かう、カナさんは偉い!こんにちは、ぷくちゃんです。
JAPAN、大好きです。個人的には2ndアルバムが大好きで「オートマチック・ガン」は私にとって彼らのベスト・テイクです。全てにおいて如何わしい彼ら。矢野顕子の「愛がなくちゃね」というアルバムでシルヴィアンが「やぴゃりゅーい、やぁいぐぅあがなきゅちゅあにゅえぇ」=「やっぱり愛がなくちゃね」と歌っていたのも思い出されます。
このアルバムもジャケットを見ると如何わしさ満点ですね!どんな顔になっているのかな(こればっかり)
Junk
2005年08月14日 11:28
カナさん、お邪魔します。
昔、女の子に混じってJAPANを聴いていたミーハーな男です(笑)。それゆえ、このアルバムは聴いたもののしんどかった覚えがあります。カナさんの記事を読み、再チャレンジしようかな、と考えています。
ところでカナさん・・・キャンディーズ「やさしい悪魔」は反則ですよ!ビートルズと出会う前まで、キャンディーズは我がアイドルでしたから!う~んドキドキです(笑)。
カナ
2005年08月16日 01:45
>Junkさん
こんばんは。
キャンディーズ、実はJunkさんが食いついてくるのを狙って・・・なーんて。
キャンディーズが現役の頃は、わたし幼稚園ぐらいだったのですが(笑)、テレビっ子だったので「8時だよ全員集合!」や「見ごろ食べごろ笑いごろ」が好きで、キャンディーズはたぶん最初に好きになったアイドルです。
大人になってから聴きなおしたんですが、いい曲多いですよね。
幼心にはミキちゃん派でした。でも今見るとやっぱりランちゃんがいいですね。
カナ
2005年08月16日 02:23
>ぷくさん
こんばんは。
そうか、シルヴィアンは坂本龍一つながりで矢野顕子と共演もしてるんですね。

>「やぴゃりゅーい、やぁいぐぅあがなきゅちゅあにゅえぇ」
彼、ちょっと日本語なめてませんか(笑)。
2005年08月16日 03:12
中学校の時、はじめて付き合った女の子がJAPANの大ファンでした。
僕はその時はあまり興味なかったけど、『ブリキの太鼓』は、いいアルバムですね。
キャンディーズも好きでした。
カナ
2005年08月17日 02:47
>名盤!さん
サマソニお疲れ様でした。
「ブリキの太鼓」は当時はさっぱり解りませんでしたが、最近になって聴き直したらとてもよくてびっくりしました。
ちなみに、このレコード、中学生の時にいとこの家から(勝手に)持ってきてしまい、そのまま(現在まで)借り続けいるものです(笑)。

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    Excerpt: 今日聴いた曲の中で、1番印象に残ったのが「クワイエット・ライフ/ジャパン」である Weblog: バックシートに座って racked: 2005-08-14 11:32