ピンク・フロイドのデビュー盤は、意外に乙女チック?

秋深し となりはプログレ 聴く人ぞ (字余り・・・)
食欲の秋、スポーツの秋、そしてプログレの秋ですね。
秋なのでプログレのアルバム比率を高くします、と宣言して、アモン・デュール、キース・ティペット、クラスターなんかを取り上げているうちに、なんだか寂しくなってしまい(笑:クラスターがいかんかった)、その反動で?「おねえちゃん祭り」に突入し、そして引越しによる休止・・・と、ちっともプログレのアルバム取り上げてないじゃないか!夜響さんも怒るで、しかし!
ということで、今日は久々に、ピンク・フロイドの登場です。
なんでも御三家、もしくは四天王にしてしまうのが好きなわたしですが、一般的に言えばプログレ御三家といえばやはり、ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、そしてイエスでしょーかね?四天王ならそこにジェネシスが入るのか?ELPか?
わたし個人的には、フロイド、クリムゾン、ソフト・マシーン、そしてカンで四天王です。
そんなピンク・フロイドのアルバム、以前取り上げたのはベスト盤だったのですが、オリジナル・アルバムで人気が高いのはやはり「狂気」でしょうね。曲がいいし、比較的わかりやすいし。わたしも好きです。「炎」もデイヴ・ギルモアのスペイシー&ブルージーなギターがたっぷり楽しめるので好きです。オーケストラが入ってスケールの大きい「原子心母」は、昔うし年の年賀状用にデザインをパクったら誰も解ってくれませんでした。
しかし、今フロイドのアルバムで断然好きなのは、なんといってもこのデビュー・アルバム「夜明けの口笛吹き」です。ポップだし。短い曲多いし(笑)。しかし、このアルバムはプログレというよりはサイケデリックだし、収録曲は「狂ったダイヤモンド」ことシド・バレットの作品がほとんどですが、バレットがいるのはこのデビュー盤だけなので、純粋にフロイドのアルバムと言えるかというと相当怪しい。実質、シド・バレット&ヒズ・バンドといった感じでしょうか。
1曲目、「ASTRONOMY DOMINE(天の支配)」からバレット・ワールドに一気に引き込まれます。2曲目「LUCIFER SAM」でのギター・ポップ的展開は後のフロイドには見られないもの。この曲はもう、普通にカッコイイです。それでも相当変ですけどね(笑)。
そして、なんといってもトドメを刺されるのが、B面1曲目(CD7曲目)「INTERSTELLAR OVERDRIVE(星空のドライヴ)」。なんてロマンティックなタイトルなんだろう。うっとり。しかし演奏は恐ろしい。ほんとにこの曲かけて女の子とドライヴしたら、どうなることやら。ああ怖い。
このアルバム唯一の長尺曲ですが、この曲でのバレットのギターのカッコよさ!このフリーキーさといったら!ヘッドフォンで聴くと最後は脳みそグルグル。う~ん、本物の天才と狂人は紙一重というのはまさにこのことか。
必聴!必聴!です。
それからB面2曲目以降はバレットの歌モノ小品が続きます。彼と同じボヘミアンであるケヴィン・エアーズにも通じるちょっと乙女チックな?可愛らしい世界。(かといってこのアルバムを聴き込んでいる乙女というのもちょっと嫌だが。)
ということで、好きなアルバムですが、これ以上書くとボロが出るのでこの辺で。(もう出てるかも。)
なにしろ、フロイドにしろツェッペリンにしろ、めちゃくちゃ詳しく研究されてる方がいるので、中途半端なことを書くと後で恐ろしいことになりそうで怖いです。それでは。スチャッ!(と手を挙げてそそくさと逃げる。)
この記事へのコメント
昔「原子心母」を聴いたときに「これつまんないわ」とバッサリ自分の中でフロイドは『ナシ』になったもののこの作品は別。
シドバレットがいるいないで全然違うバンドですね。たしかにフロイドらしくないポップさです。
とはいえやはりこれも異性に聴かせづらい作品ではアリマスね(笑)。
シドバレットの記事、TBさせていただきました。
そういえば、ヨーさんはシド・バレット好きだったんですよね。以前記事読ませていただいてました。
>異性に聴かせづらい作品ではアリマスね(笑)。
「キ○ガイ音楽」(by夜響さん)呼ばわりされるのがオチでしょうね。
プログレ嫌いを公言して憚らないV.J.です。
プログレ嫌いが好きなプログレBest1がこのアルバムです!(これは、サイケであり、プログレデハナイですか?)
今回の記事を拝見して、うぁ、ツボが近いなぁ~と思いました。
SOFTSの1stも大好きです。
クリムゾンも曲によっては好き。
P.S.会社で後輩の女史が会社のPCでAMON DUULのCDを聴いていたのを見た時、負けたと思いました…
じつはぷくさんより・・・というのは嘘で、ホントに年下です。
ブログの配色は、昔の自分の記事を読んでて「目が痛てえ」と思い、人にやさしくしてみました。読みやすいのが一番ですね。
プログレ嫌いというその気持ち、わかります。わたしも、様式化したプログレプログレした音(シンセが飛び交い、メロトロンの音がどうのこうの、というような)は嫌いです。
聴いて、「何?これ・・・」と絶句するような、こちらの理解の範囲を超越しているようなわけのわからない音楽(笑)こそ、本当のプログレッシヴな音楽と思ってます。ただメチャクチャやりゃいいってもんでもないんですが・・・。
あ、まだありますよ、原子心母年賀状(笑)。確か余ったのがファイルに挟んであったような。良かったら出しましょうか?(←いらん)
丑年って今から何年前だっけ?もう10年近く前か・・・。まだパソコンが無かったのでプリントゴッコで作ったんですよ。懐かしいなあ。
乙女チックと書きながら、このアルバムを聴きこんでいる乙女はちょっといやだ、なんて書いてますね、わたし(汗)。失礼しました。本当は、そんな女子がいたらいいなという深層心理の願望の表れです。
まだ美少年だったころのシドバレットですね。
脱退してソロでやってた頃もかっこいい!
しかし、その後隠遁してからは体重が100キロぐらいになってたそうです。
シドの演奏シーンを、とあるDVDで見たんですが100円ライターを弦に押し付けてスライドギターみたいにして演奏していました。
変なアルバムですが「はまったら最後」という感じですかな。
こちらこそ、はじめまして。
100キロぐらいのシド・バレット、噂には聞いたことあります(笑)。
>まだ美少年だったころのシドバレット
確かに美しいですよね。このルックスの裏に狂気が潜んでいるというところにグッとくるファンがいまだに多いんでしょうね。
よろしければまた遊びに来てください。
でも、有難う!って思えるようになりました。
フロイドの中でも、これは別物フロイド、すばらしいですよね!
おとめっちっくわかるな~・・・私は言うなら少年そのままだな~おとめちっくなのはウォーターズだとおもってるのですが・・
エヴァ姉どうも!
>おとめちっくなのはウォーターズ
なるほど~。その感覚は聴きこみの浅いわたしにはまだよくわかりませんが、もう一度フロイドの諸作を聴き込んでみたくなりました。
TBさせていただきました。
このアルバムは聴く人によって好き嫌いがハッキリ分かれそうなアルバムですよね~
時代を超越したような世界観にハマると気持ちいいのですが、これを家で聴いていると家族から決まってクレームが来ます。特に「INTERSTELLAR OVERDRIVE」のあたりで・・・(笑)
こちらこそはじめまして!
いきなり何の予備知識もなしにこのアルバム聴いて「いい!」って言う人がいたらちょっと危ないですよね(笑)。やっぱりあるていど修行を積んでからでないと。いくら修行を積んでもわからない人はわからないでしょうけど・・・。
家族からクレームが来るというのはよくわかります!わたしも同じくです。家じゃ肩身狭いですよね。
個人的には初期からAnimals辺りまでが僕のテイストです。
Atom Heart Mother だいぶ好きです。初めて聞いたときは衝撃でした。サイケクラシック的ロックとでも言いましょうか。ああいうのいつか描こうと決めています。まだ、やるには少し若いかな笑
Sydの曲は耳だけじゃなくて妄想とともに楽しめますよね。そこには映像がある。創られた曲って言うより心の叫びって感じもいい。訴えてきますよね。
彼から曲作りへのアイデアを得た他のメンバー達は、才能は十二分にあったので、後の作品にうまく活用できたんだろうと思っています。
INTERSTELLAR OVERDRIVEは、イントロのリフが頭に焼き付いて笑 最後にまたそこに戻ってくるのがまた、そそるんですよね。あの危ない香りがムンムンな感じがまた。。
音楽や芸術って期待を裏切られたときにこそ、一種の感動がありますよね。あー、こうきたかと。笑
こういう星空のドライブもあるよなって言う。
彼の演奏って妙な心地よさですよね。あー、わかるその気持ち、っていうかなんていうか。。
はじめまして!はるばる海外からありがとうございます。アート方面の勉強をされているのですか?
>音楽や芸術って期待を裏切られたときにこそ、一種の感動がありますよね。
おっしゃるとおりです。予定調和的なものには安心感はありますけど新たな感動は得られにくいです。だから常に新しい未知のものをおっかけてるのだと思います。古い物でも自分が未見未聴のものなら未知の物ですからね。古いヴィンテージなロックには今のロックよりもそういうセンスオブワンダーがたくさん隠されているように思います。
メッセージありがとうございます。
大学で音楽を専攻してるのですが、そろそろ辞めようと思ってます。作曲、レコーディング真剣に始めたいと思ってまして。
ちなみに、ビートルズ抜きで選ぶとしたら、In the Court of the Crimson King が今までで一番の快感だったと思います。
まとめてこちらに返信しますね。
>大学で音楽を専攻してるのですが、そろそろ辞めようと思ってます。作曲、レコーディング真剣に始めたいと思ってまして。
そうなんですか!?やっぱり大学は卒業するよりドロップアウトしてデビュー、という方がハクが付くのでしょうか。せっかくなので卒業した方が、と素人考えで思ってしまうのですが。しかしそれは是非、頑張って下さい!
「クリムゾン・キングの宮殿」は大好きですが、真面目に書くとマニアの方から細かいツッコミが入りそうなので、ちょっとオチャラケた感じで記事にしてます。
好きでやってるっていう感覚から、音楽が人生っていう。真剣に没頭できるものが見つかったのがはじめてだったので、むしろ嬉しかったです。他のことやってても、音楽のこと考えちゃって集中できないんですよね笑
音楽を評価するのって難しいですよね。芸術の世界に「正しい」っていう概念は通用しないと思っています。評価する側の意見が食い違う作品ほど素晴らしいんじゃないでしょうか。素人の戯言ですかねこれって。苦
あのおじさんが21世紀の精神異常者っていう読みは、いいとこついていると思います。いろんな憶測が飛び交うから面白いし、音楽の以前に、あのおじさんだけでも話題になっちゃう。巧みですね。
初めてピンクフロイドを聴いてみましたが、これはどうも・・・。
何というかドアーズの1stとかアイアムザウォルラスの方がいいと思うんですよね。
確かに、プログレというよりはサイケなので僕の好きな線なんだけどなー。
あと一緒に借りたコーラルのバタフライハウスが良すぎて、それと比較してしまうのかも。
こんばんは!確かに聴いてすぐにいいと思う音楽ではないかも知れません。個人的な経験でいうと、聴いてよくないと思う音楽にも2種類あって、これははっきりここが嫌いと自分で説明できる音楽と、何だかよくわからないけどイマイチ良さがわからないという音楽と2種あって、これがもし前者だったら早く売ってしまった方が傷が浅いと思うんです(笑)。でももし後者だったら、少なくともすぐには売らずに1年に1回でもいいから取り出して試しに聴いてみて下さい。音楽って年齢を重ねて経験を積んでくとまったく違って聴こえることがありますからね。ちなみにわたしはペットサウンズやザッパの良さがわかるまで10年ぐらいかかりました(笑)。
あと、こういったサイケ音楽ってできるだけ当時の環境を再現して聴くといいと思うんですが、ドラッグをキメることはできないと思うので(爆)、もしお酒が飲めるなら酩酊状態で大音量で聴くとか、お酒がダメなら例えば夜の高速道路で爆音で聴くとか。いつもと違った聴き方をしてみるというのもオススメです。ヘッドフォンで一生懸命細かくリスニングするのにはあまり向いてません。大音量の中に体を投げ出すように聴くのがポイントです。
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