ライフタイム・ベストアルバム33枚目 ポール・マッカートニー「フラワーズ・イン・ザ・ダート」

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ライフタイム・ベストアルバム、33枚目はポール・マッカートニー「フラワーズ・イン・ザ・ダート」です!

何故このアルバム?ポールには他に「バンド・オン・ザ・ラン」や「ラム」「ヴィーナス・アンド・マース」など名盤がいっぱいありますが、私にとって思い入れが強いのはコレ。

80年代に洋楽を聴き始めた私にとって、リアルタイムで初めて「これぞポール!」と納得できる名曲を多数収録したアルバムだからです。

なんせ80年代はポールにとって暗黒の時代でした。

1980年にジョンが暗殺され、神格化されて、今となっては信じられないですが80年代中盤までのポールは「商業主義」「軟弱」「売れ線狙い」「過去の人」とひどい扱いでした。

多くのロックファンはジョンを崇めてポールを貶める、そんな風潮の中、ポール派の私は肩身が狭かった。

隠れキリシタンのように生きていくしかなかったのです。

あの名盤「タッグ・オブ・ウォー」でさえ、自称「硬派」なロックファンには受けが悪かった。

実際、精彩を欠いたアルバムも多かった80年代のポール。

しかし、そんな彼に救いの手を差し伸べたのが後輩のエルヴィス・コステロでした。

彼はこのアルバムの数曲をポールと共作。

それまで王様ポールに対してイエスマンしかいなかった取り巻きの中で音楽を作っていたポールに、コステロは恐れ多くもダメ出しした。

恐らくポールにダメ出しした人間はジョン以来初めてだったと思います。

ポールもこの若造が!と内心怒りながらもグッと抑えて(笑)、真摯にアルバム作りに打ち込んだ結果、本来のポールの持つ甘く美しいメロディにプラスして、ピリリと塩味を効かせたコステロ・パートがアクセントをつけた素晴らしい楽曲が生まれました。

それが「マイ・ブレイブ・フェイス」。

コステロとのデュエットによるデモ・ヴァージョンを聴いて下さい。

https://youtu.be/6-zrV_wIH34

おそらくそれまでのポールならAメロ→サビで終わってしまうところ、ヒネリを効かせたBメロを差し込んだのがコステロ。

彼に刺激を受けたのか、他のポールの楽曲も冴えを見せ、結果このアルバムは80年代後半に放ったポール会心の一撃となりました。

その後の初来日公演から90年代、2000年代を通してのポールの再評価と快進撃は言うまでもありません。

ポールファンもようやくお日様の下を堂々と歩くことができるようになったのでした。

めでたしめでたし。


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